寒い日が続きます。金沢は日中は晴れ間も見られましたが、一日中雪が舞うような日でした。風も強く飛行機に欠航も出たとか。
風の吹く寒い日に暖房の効いた静寂な車の中で、ゆったりした音楽を聴きながら道を飛ばすのが好きです。誰もがそうかも知れませんが、最近は住んでいる環境よりも車の中の方が快適だったりします。
外の環境と車の中の環境とのギャップが人間にとって快楽をもたらすものがあるのだと思います。
昔仕事でイタリアのミラノの郊外のレストランにイタリアのバイヤーと食事に行った時に、最後に出てきたデザートは私にとって一生忘れられないといっも過言でないような出会いでした。
冷たく甘いアイスクリームの上に甘酸っぱい、どちらかというと甘さより酸っぱさの強いチェリーを温めたものが乗せられたものでした。
先に車の中のことを書きましたけど、これは非常に甘くそして冷たいものと、それに相反する暖かく酸っぱいものとのミックスでした。
人間の快楽や快感を感ずるものと言うものは相反するものが一度に提供された時に感ずるものかもしれませんね。
イタリアのデザートの中にはそれに類ずる物が他にもあります。甘いメロンの上に塩気のある生ハムを乗せたもの。アイスクリームのエスプレッソがけというのも同じような感覚のものだと思います。
和食にも多分あるのでしょうけど、今は思いつきません。何かあれば教えて下さいね。
今まで一度しか食べたことがないアイスクリームのチェリー乗せですが、その後何度かイタリアでオーダーをしてみましたが、たまたまチェリーの旬な時期ではなかったのかその後口にしたことはありませんでした。
ここに書いたことは口にするもので、五感をくすぐるものだと思いますが、もしかしたら、ヒット商品の鍵になることかもしれません。
ファッション業界でも生かされるアイディアがそこにもあるかもしれませんね。ちょっと五感を働かせてみます。
写真は兼六園前の信号待ちで、雪の降る街を暖かい車の中から撮影したものです。
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