こんにちは!
久しぶりにファッションネタに。女性の洋服の場合はスーツのボタンなどはかなり凝ったものを取り付けたりしますし、街の手芸屋さんに行っても婦人のものでしたら色々なボタンが販売されています。
男性の場合でもワイシャツのボタンにはいくつかの種類があります。先ず形状からいくと、二つ穴、四つ穴、ドイツのあるメーカーの、これはジャケットですた三つ穴という特殊な形状のボタンがあったりします。
最近入荷してきたシャツで面白いものがありました。写真にありますように、6つ穴のボタン。丁度糸のかがり方も工夫がしてあり船の碇のような形にみえます。春から夏に向けての商品ですからマリンを意識したのでしょうか?。
形状以外では素材があります。一般的にいいますと、プラスティクか貝釦か、貝釦の中でも白蝶貝と高瀬貝など、白蝶貝は高価ですし、使っているシャツは少ないかもしれませんが、高瀬貝はある程度高級なワイシャツには使用されていると思います。
ただ、クリーニングから返ってくると貝釦は割れるのです。多分高温と圧力によってでしょうけど、割れたり欠けたりと、最近のプラスティクのボタンも見た目は貝釦とそっくりなものも出てきました。しかし何が違うかというと当たり前ですが、全部同じなのです。貝釦は天然素材ですから一つ一つが若干色が違っていたり深みのある色合いなのですが、プラスティックになるとどれもが一緒な色合いと形状になるのです。ただメンテナンスのことを考えると貝釦にそっくりなプラスティク釦の方が利便性が高いということになります。
ある高級なブランドを扱う商社での話し、「何でこんなに高いシャツなのに釦がこんなに割れるんだ?」とクレームがあるそうなのです。しかしそれを言われても、恐らくご自宅でお洗濯されるとそんなに割れることはないと思うのですが。
ファッションと利便さは表裏一体のところがあり、お洒落は窮屈な部分も残っているのだと思います。
釦にも個性を求める方が増えてきています。今は独自性、オリジナルティーが大事となってきていますし、自分だけの、自分の為のワイシャツを欲しがる方が少なくありません。
先日ネットで見つけたこの商品、自分の名前を刻印できる貝釦、お客様の依頼から作らさせて頂いたこともありました。オーダーワイシャツに自分だけのオリジナルの釦を使う。贅沢なファッションかも知れませんね?(写真はKINKODO MIYATANI)と刻印された黒の高瀬貝です。
コメント