今日は4回目の投稿。店頭が雪の為か暇です。いつもは中途半端に書いては色々とご指摘を頂くのですが、今日は前から書きたいと思っていたことも含めて一気に。
京セラの創業者、稲盛和夫氏の著書です。この本は別の本を書店に探しに行ったところ、目的の本は見つからず書店の新刊のところに結構な部数が積まれていたのを購入しました。勿論経営者であれば誰もが知っている方の著書です。実際にこの京セラのアメーバー経営を実践して成功を収めている経営者の方のお話を聞いたこともあったりで一度は触れてみたいと思いながら今まで経ってしまったのですが。
本の隅々にそしていたるところに経営の指針となる言葉がちりばめられているのですが、我々経営者、特に私のように後を注いだ経営者は遠くを見がちになりますが、稲盛さんは一般的企業としての中長期の計画というものはあるとしても、それよりも今この時をどうするか?ということ話しておられました。まさに明日も分からないのに10年先なんて分かる訳なく、今日の積み重ねが明日へと繋がる。まさにその通りだと思いました。と書くと当たり前のレビューでありますが、本当にそうだと思うのです。夢に期限を付けるという話も聞いたことがありますが、夢というと遠い所にある。遠い所を見ているだけではそれは夢に終わってしまう。それを1年後にかなえると期限を付けると今日何をしなくてはいけないか、今何をすべきか、休んでいられないことが分かります。
特に今頑張っているとされる著名な若い経営者は稲盛氏の言うようなことを実践されているのでしょうけど。この本を読んで何が変わったか、これも当たり前のことですが、物事を善と悪で考えるようになったということ、善と心の中で判断しながら弱い意志の為に悪に進むことがあります。悪というのはあまりにも大げさですが、こうした方がいいということは心の中で分かっていながら(正解が分かっていながら)別の行動や方向に行ってしまう。正と判断できたことを強い意志でそれに向かって進むということ。それができれば後で悔やむことなんてないのですよね。
ただ、基本的な考え方は理解できますが、稲盛さんは今仏門に入られています。この経営のあり方を懇切丁寧にお話すると本当に宗教的に感ずるかたも多いと思います。それをどう考えるかによって、読まれた方の感想も変わってくると思います。私は抵抗ありませんでしたけど。
ある経営コンサルタントの方にこんな話も聞きました。大きな会社の社長室に行くと、大きな会社であればあるほど、大きな神棚がある場合が多い。決して信仰が厚いということではなく、神棚に参ることによって自分の心に問いかけていたり、夢を神棚に向かって語ることによって自己をマインドコントロールしているのかも・・・と。
思えば叶う。と言うだけで宗教的にも聞こえますが、思わないことが叶うことはありませんからね。外はますます雪が強くなってきました。思っても叶わないこと。天候だけは無理ですね(笑)
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