知っているようで、知らないこと、当たり前だと思っていながらそうではないことⅡ

こんにちは!

以前にシャツの袖付けの柄合わせのことをこのBlogでお書きしましたが、今日はポケット。

タキシードなどに着るシャツには勿論ポケットはありませんし、ヨーロッパで白いワイシャツを買うとポケットが付いていないものもあります。ワイシャツのポケットに物を入れるということはフォーマルシーンではありえないことなのかもしれません。

しかし、今の日本の現状から言いますと、男性の場合、ちょとメモ紙を入れたり、ペンをさしたり、携帯電話を入れたりとビジネスシーンではポケットを使用することが多いと思います。ビジネスシーンとフォーマルシーンとではまた別と言ったところでしょうか。

カジュアルシャツをはじめ、カラーのシャツに関しても当店のシャツは柄を合わせるだけではなく角度をつけてあるのです。ほとんどが片ポケットの場合左にポケットが付いていますが、人間は水平の肩の人は多くはありません。水平というのは衣文掛け(えもんかけ)のような肩です。ほとんどの方が撫肩とは言わずとも、首元より肩先は下がっていると思います。

その角度で、ポケットをそのまま水平に付けていると、ポケットが下がって見えるのです。ですから当店のシャツのポケットは柄合わせは勿論ですが、左ポケットであればポケットの左側を右側より1センチ程角度を付けて上げてあるのです。

肩下がりによっては1センチが充分とは言えない場合もありますが、通常の体型であればこれでポケットが水平に見えるはずです。

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、単純に水平に付けているシャツもあるので、ある意味では「こだわり」と思って書かせて頂きました。

先日この話をお客様にさせて頂いたところ、驚いていらっしゃいました。当店では当たり前だと思っていたのですが。今日は少しPRさせて頂きました。