私がファッション業界について早20年になります。当時あるメンズショップに入社した時の店長に「ファッションと言うのは10年で一サイクル、10年たたないと全体は見れない」と言うような話を聞きました。10年かぁ・・・と思っていましたが。
20年経った今。一回りすることはありませんでした。素材から言うと20年で一サイクルかと思いますが、今割りとクラシックな素材も流行しておりますが、新進気鋭のユニ○○という会社ができ、素材の安売りまで始まりましたから、素材に関しても普及と進歩があるばかりです。
例えば、ウール素材と言えば今は高級衣料店もカシミヤ、スーパーでもカシミヤ、そのカシミヤの素材感は似て非なるものと言えるくらい同じカシミヤでも違うものですが、昔は、ウールのセーターは「ラムウール」や「シェットランドウール」「アンゴラ」など他にも色々な素材があったものです。
ワイシャツの衿と言うのは、そのサイクルは10年どころではなく、最近は衿の台も高くなり衿の長さも長くなってきましたが、ただ長いと言う流行は、石原裕次郎が全盛の時。これは20年以上も前のことかと思います。
長いと言っても当時の衿型とは微妙に違いますから、ファッションにおいては似たようなものが流行ることはあっても、まったく同じファッションになることはほとんどないと思います。
ですから、昔の洋服をとっておいても無駄なもの。何でもいいと思ってしまえばそれはそれなのですが、流行ったものが再度同じ形で流行することはほとんどないと言っても過言ではないと思います。
ただ、古着を着こなすという考え方はまた別の話ですが、それにはテクニックと平気で着こなす若さも必要なのかもしれません(笑)
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