プロフェッショナルな技はお客様の好み通りのものを提供すること。

先日東京へ行った時の会食。

場所はこちら有名なお店だそうですが。東京の友人のお勧めで予約をして頂き6名での会食となりました。全員がそろうまでにちょっとお先にということで、シャンペン?シャンパン?スパークリングワインを注文しました。これはワインリストを見て「これ!」って言ったような気がします。隣の友人とワインリストを見ていましたがどうやって頼んだかは覚えていないのですが。

そして最初のお皿が出てくるときに次のワインを選択しなくてはいけなくなり、6名ですから、3本は飲めるだろう?と言う設定で、シャンパン・白・赤と続くように。

今までは、フレンチなりイタリアンなりに行ってワインを選ぶ時は値段が第一優先、そして読めるフランス語やイタリア語のワインを適当に言うか、もしくは指をさすかとなるのですが、どういう訳かちょっと変わった注文をしました。

と言うのも通常のコースの場合は、6人が6人とも同じ料理のことが多いのですが、コースのランクは同じで、セレクトしたものはバラバラということで、料理に合うワインを出せる訳がない。それでワインの味だけでのセレクト。どうしたか?というと、素直に味をリクエストしました。ソムリエと思しき人にワインリストを見せてもらい、その方に最初の「シャンパンはとてもドライだったので、次の白はすっきりしているけど、あまり辛くないものを。」とリクエストしました。白を空けた後に赤は白を受けて、「どっしりしているけど、渋くないもの」とリクエスト。もっと細かく注文したような気もしますが。

皆さんワインの選択には非常に喜んで頂いたのでよかったのですが、それよりも私が一番驚きました。なぜか。これは当たり前のことだなのかも知れませんし、プロの皆さんには常識だろ!と言われるのかも知れませんが。まったくリクエストした味そのものだったからです。

流石プロの技。ワインリストの中には数多くの、そしてプライスも様々なものの中から、セレクトしたコースに見合う金額のものでリクエストした味そのものがでてきたのですから。

お~プロの腕と思ったのと、これは全ての職業においてもそれなりの技を持っているのでしょうが、それを引き出すコツもあるのだなぁと感じました。

私の商売もそうなのですが、似合うものを出してくれと言われるよりは、こんなシーンでこんな人とこんな場所に出かけるから私に合うものを出してくれと言われる方が、沢山の選択肢の中からセレクトしやすい。そんなことをふと感じました。プロの技を感ずる、味わう、経験するにはそれなりのやり方があるような気がします。

昨日は10位今日は何位?