と、その前にジーンズにスニーカーにトレーナーの組み合わせが悪い訳ではありません。私は昔・・・今はあまり似合わないかもしれませんが、リーバイスの５０１にアジダスのカントリーにチャンピオンのグレー霜降りのトレーナーを着ていました。ビバリーヒルズコップのエディーマーフィー真似て。結構そういうスタイルも好きでした。まだ若かったのでしょう(笑)と言うか若くないと似合わないかも・・・今やると若作り？
改めてトレーナーと言う商品。これは和製英語、所謂造語でして、あの石津謙介さんのVANが作り上げたものです。VANとはアイビールックやトラッドと言うことでアメリカンファッションが中心の展開でしたからトレーナーと言う物を世に出したのだと思います。
当店はあくまでもファッションはイタリアを中心とするヨーロッパを主体としております。
トレーナーという商品を普通のタウン着として定着させたものでしょうが、先にも触れましたようにこの言葉はあくまでも和製英語でして、海外では通じません。英語では「Sweat shirt」と言います。所謂「汗のシャツ」ですからスポーツウェアなのです。今でこそスポーツウェアも進化してトレーナーを着て運動すると言うことは少なくなり、より高機能なものが出てきておりますが、あくまでもスポーツウェアでないかと思っております。
またファッション用語ではカットソウという種類でありまして、布地をカットしてロックミシンで縫う（ソウ←ソーイングのソウ）とても簡単な作りの物です。
私はカジュアルウェアとスポーツウェアとは違うと思います。ただアメリカのファッションの中にスポーツウェアを上手にコーディネートして着るファッションもありますが、どちらかと言うとアメリカのファッションはヨーロッパのファッションと比べるとその地域（アメリカ) の物だと思っております。
昔、学生の時に（もう２０年以上も前）イタリアの片田舎の街にあまりにも景色が良かったのでふと駅を降りたことがありました。その時は2月でとても寒い時で、恐らく避暑地なのでしょう。ホテルはどこも閉まっていました。ある１軒のその地域でも一番大きなホテルがあり、そこに宿泊しました。ホテルの外には食事をするところもなく恐縮しながらもそのホテルのレストランの一番隅で食事をとらして頂いたのですが、男性はみんなスーツ、女性はドレスを着て食事をしていました。
あくる朝、朝食をとりにレストランに行くと、昨晩のイブニングドレスの女性がトレーナーを着て入ってくるのです。朝の散歩の帰りなのか運動でもしてきたのか当時のスポーツウェアでした。本日のブログの話とはちょっとずれますが、それだけTPOといいますかその時その時の場所にあった洋服を選らんで着ているようです。私は夜にあれほど素晴らしい服を着ていたのに朝はトレーナーでいいのだ・・・と思った次第です。
ですからどこでもトレーナーで良いわけではなく、トレーナーはトレーナーを着られる場所があると言うことです。
本来の休日のカジュアルの話に戻しますが、それではトレーナーではなくてスプリングセーターを着て頂ければと思います。以前にご紹介させて頂いたカシミヤの薄手のセーターは特別ですが、コットンのセーター。トレーナー並みのお値段でも売っていると思いますし。セーターはスポーツウェアではなくてカジュアルウェアです。お洒落をすると言うことは手間のかかることで、トレーナーですと洗濯機で洗えますが、セーターはそういう訳にはいけません。トレーナーは本来「Sweat shirt」と言いますから簡単に洗えるようにできている洋服です。ちょっとお洒落をすると言うことは手間のかかることです。それを省いてお洒落は難しいかと。それだけは頑張ってやりましょう(笑）
さて、足元のスニーカーですが、これもナイキやアジダスでも最近タウンで履けるようなスニーカーも出しております。ジョギングシューズではなくてタウンでも履けるデザインのものがいいかと思います。どこのブランドか分からないと書きましたがブランドではなく、スポーツシューズ的なデザインを避けた方がいいと言う意味でした。キャンパス地のシンプルなスニーカーもいいかと思います。ただ今にも走り出しそうなスポーツ用のスニーカーはいかがなものかと思います。
アメリカンカジュアルで行くならそれで行く！それにはそれなりのコーディネート方法はあります。より上品にコーディネートするならスエットシャツからコットンセーターに切り替えると差が出るのでは？と思います。中途半端なランニングシューズにジーパンにロゴ入りのトレーナーでは誰もが同じではないかと思います。誰もが同じなのはお洒落を選択しているのではなくて楽なものを選択しているだけかと思います。
今日の１曲 私のiPodの中から Cheap Trick ： I Want You To Want Me
昨日は5位。更に上昇中？今日は何位？
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