衣替えのタイミングって難しいですよね・・・。だいたい最近は季節感が無さすぎるって思いませんか?

寒い。風邪をひいているせいだと思います。昨日までは喉の痛みでしたが、今日からは鼻に。

ある方から「もう背抜きの薄いスーツを着ている人がいるけどいつから夏物に替えればいい?」と。昔は、スーツも4シーズンでした。春物があって夏物があって、また秋物があって冬物がある。春物と秋物はいわゆる「合い物」と言われて季節の間に着るものでした。

生活環境の違いと冷暖房がどこでも行き渡ったせいもあり、徐々に合い物が少なくなり、これは夏場を例にするより冬場の方が分かりやすいと思いますが、最近は温暖化と言われ冬場もあまり寒くならなくなったのと、どこでも暖房が効いていますのであまり厚い生地は必要なくなったことから、冬物のスーツと言ってもそんなに厚い生地は使わなくなりました。昔で言うと合い物のような生地で秋から冬を通します。カシミヤのコートまで最近は薄くなりました。これは防寒と言うよりもお客様が軽いものを求めるようになったのもありますが。

春に関しても結局夏の生地に近いものでそのシーズンを通すようになってきています。

シャツの生地は?と言われると10年くらい前は夏になるとボイルと言われる撚りの強い透けて見えるような生地を着ましたが、最近はあまり透けるのは?と言うのとやはり冷房がどこでも効くようになったので需要は少なくなってきております。

これはファッションだけではなく「食」に関してでもそうでしょうが、季節感がなくなってきているのだと思います。お客様もいつどんなものを着ていいか分からなくなってきています。

基本的には暦の上からいくと洋服の素材はもう夏のものだと思います。あまり薄いものや、麻素材のものを除いてはもう夏のものを着ることができる時期だと思います。ただ暦の割りには金沢は寒いのが現実、できれば夜などは夏のスーツの上にスプリングコート的なものが1着あると便利ではありますが。

今では多少季節がずれても野菜や果物は日本中のどこからでも届き、そして魚でも養殖がありますから季節を感ずることがが少なくなってきております。それは消費を上げる為、お客様のニーズに答える為にそうなっているのでしょうけど、本来ならば季節感がある方がその時その時の需要が増えて経済の活性化になるのではないかと思います。金沢の地物では蟹や底引きなどは解禁日がありますからこれに関しては季節を感ずることはできます。

24時間スーパーやコンビニができ、いつでも買えるから今慌てて買う必要がなくなってきています。ファッションもそれ以外の物もせっかく四季がはっきりしている日本に住んでいる訳ですから、その季節その季節に合うもの、またその季節その季節にマッチした洋服の提案ができる方が経済にとってもいいことだと思うのですが。世の中全体の季節感が薄れてきていますから難しい。また売り場サイドの問題ですがバーゲンも早いし、バーゲンが終わると真夏でも冬物を展示しています。これでは季節感も何もありません。確かに早取りはいいですけど早すぎます。

いつでも買えるように、いつでも快適にと言うことがかえって消費を妨げていることもあるような気がします。誰もこんなこと考えないのかな?と思いますけど。お客様のニーズを追及しているのではなく企業の利益追求の世の中になってきているのでは・・・と思う私です。

今日の1曲 私のiPodの中から Everything But The Girl :  Missing

最近アクセスは低迷気味ですが、皆さんご協力を頂いているようです。感謝します。昨日は4位。今日もキープできているでしょうか・・・?