住みやすい町か?金沢は?そしてあなたの町は街は?

当店は今年73年目を迎えました。これも一重にお客様に支えられたお陰だと思っております。先日ご来店頂きましたお客様、「40年くらい前に母に洋服を買ってもらいましたよ」とのことで少しの時間でしたがお話しをさせて頂きました。現在は東京にお住まいと言うことで、そろそろ金沢に帰って来ようかと言うことでした。具体的に金沢の土地の値段だとか、どの辺りが住みやすいかというご質問を頂いたので、真剣に考えられていることが伺われました。

これからは団塊の世代が定年を迎え多くの方が新たな人生のスタートを切られると思いますし、テレビなどでもこの話題が消費という形でも紹介されています。

金沢も新幹線がつくとますます便利になりますが、ストロー現象が始まり都市間競争はますます激しくなり都市の生き残りをどうするかということが叫ばれています。もともと生き残りとか競争ということはあってはならないことだと思いますが、理想としてはそれぞれの地域が栄えなくてはいけないと思います。しかし現状は競争がおこり、それの対策が行われています。

ロードサイドにはどこの都市でも同じような全国チェーンの店が並び、特色があるとは思えません。新しく大きな箱物はどの都市でもでき。金沢はまだ頑張っているとは思うのですが、税金で作った箱物と寂れていく商店街の差が侘しくさえ見えるところさえあります。

ご来店頂きましたお客様とのお話の中で、ご心配になられたことは、新しく来られた人を迎えられるような人間関係をこの土地は結びやすいところかどうか?と言うことでした。

石川県も人口が減少傾向に入ったようです、交流人口も増やす方法もとっておりますが、逆に大都市圏から定住される方々を迎える方法も必要かと思います。それは決して住まいができるハードを建てることではなくて、金沢に住む人間が多くの人を迎えられる太っ腹であるかどうか?と言うことがご来店頂いたお客様の話をお聞きして思いました。やはりハードではなくてソフトが大事。それは行政が旗振りをするものではなく、ここに住む人々の心の中にあるのではと思いました。あとその土地その都市の潜在能力、ずーっと昔からの歴史の中で育んだ人間性や人間気質。これからの都市間競争は住まいする人にかかっている可能性もあるかも知れませんね。

同じ箱物を作ってもそこに結局はその中身ソフトが大切です、21世紀美術館はハード的にも素晴らしいのかもしれませんが、それも時が経てばもっと凄いものができて陳腐化することは否定できません。しかしその中身が素晴らしければずーっと栄えるものだと思います。外環状道路もできました。今後はソフトの時代かと思います。我々その土地に住んでいる人たちと、そして今後この街に住まわれる人と。

桜が散った途端に新しい緑が視界に入ってくるようになりました、垣根の新芽も吹き出しました。これからはいい季節ですね。ゴールデンウィークはゆっくりと過ごして下さい。今日はちょっと硬めの話題で恐縮です。

おっと忘れていました。私本日誕生日でございます(*^_^*)


今日の1曲 私のiPodの中から Steivie Wonder  :  Happy Birthday (自分で選ぶな)

ゴールデンウィークなのに現在も4位に有難うございます。・・・さて今は何位でしょうか?