日本のファッションも随分多様化しそして傾向としてはよりカジュアルな方向へと進んでいると思います。クールビズファッションはカジュアルウェアではなく、単に冷房の設定温度を上げて、タイをせずに過ごしやすいスタイルで仕事をしようということで、随分前に始まったフライデェイカジュアルとはまた違います。
石川県庁もフライデェイカジュアルを数年前から実施し、そしてクールビズへと。それではこの夏の金曜日には県庁の職員はどちらのスタイルをとっているのか?リサーチしていませんので分かりません。お知りの方はコメント下さい。
とある雑誌で、日本のカジュアルのことを書いてありました。未だに日本人のカジュアル・スタイルが下手だと・・・その理由の一つにアパレル業界の責任が大きいと。確かにそうだと思っています。
ただ、カジュアルウェアという輸入品に対し、ウェアだけ輸入してもコンセプトまで輸入しないとまったく真似出来る訳はなく、恐らくまだ日本が着物の時代には日本人独特のそして固有の生活(ライフスタイル)があって、夏は夏、冬には冬のファッションがあったと思うのです。まさに夏のカジュアルウェアは浴衣であったりする訳ですから。
洋服を上手に着こなすには、その洋服の起源とする生活をも模倣しないとなかなか着こなしは難しいと思います。なぜかというと、ヨーロッパにはその洋服を着こなすためのシーンがあるからです。バカンスもそうですし、ホームパーティーだってあるでしょう。
これを解決できるとしたら、気候も全て違う訳ですし、日本の日本ならではのライフスタイルをあと100年200年かけて作り上げない限りは難しいことなのかも知れません。
カジュアルウェアでもクラッシックなカジュアルがあったり、スポーツ的なカジュアルがあったり、リゾート地でのカジュアルがあったり、タウンでのカジュアルがあったりすると思うのですが、それ全てをカジュアルウェアとして考えているから、無茶苦茶になってしまっているのだと思います。私が時々ブログに書くシーンにあったカジュアルです。
街の真ん中でTシャツに短パンだったらリゾート地でのカジュアルですからおかしいと思いますし。ただあえて街の中でリゾートカジュアルをするというのなら分かりますが、それはそれでとてもテクニックが必要なことでして、それぞれが上質な素材である必要もあると思います。
カジュアルという言葉をいつものエキサイトの英和辞書で調べますと、一番最初に出てくる言葉が「思いつきの,何気ない,さりげない」と言う訳でした。
思いつきの、そして何気ない、そしてさりげないカジュアルファッション「さりげない」と「どうでもいい」とはかなり違います。
日本人が洋服というものを真似ではなく、「何気なく、そしてさりげなく」着こなすにはアパレル業界だけではなく流通、飲食、車、住宅、そしてレジャー産業までが日本人の生活をコーディネートしていかなくてはいけないと思います。例えば流通業はアメリカの巨大スーパーを真似するのではなく、ヨーロッパの街角に赤や黄色やグリーンの野菜で店頭を飾った八百屋さんを作るとか。日本には八百屋さん少なくなりましたからね・・・
恐らく今日本でお洒落上手と言われている人はヨーロッパのライフスタイルの真似上手なだけでしょうから。もう少し考えて今後は日本独自のものを求めていく必要はあると思いますね。
外人のようにかっこよくなりたいと思うのではなくて、自分達の自分達にあったものを作ると考えると結構楽しくうきうきしてくるものです。
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