フォーマルウェアのカジュアル化、そしてカジュアルウエアの多様化。カジュアルウェアの多様化と言うのは、加工したジーンズにTシャツもカジュアルですし、ジャケットを着てきちっとシャツを着用していてもカジュアルウェアとしての演出は可能です。ファッションのスタイルも多様化している訳ですが、それに伴って冠婚葬祭、特に結婚式・披露宴などに着用する洋服も色々なスタイルになってきていることは間違いないと思います。
これは着ていく洋服のスタイルが多様化しているのも一つでしょうが、結婚式自体が多様化していますので、それに合わせて洋服も対応していっているということだと思います。
例えば場所。昔は料亭であったり、そのもっと昔は自宅の広間で行っていたりしたこともあるのだと思いますが、その当時は皆さん和装が多かったと思います。少し前までの主流はホテルでの挙式。バブルが崩壊して以降、大金をかけて結婚式を行うよりも簡素に行い、そして結婚式の資金を結婚後の資金にあてるという方も多かったと思います。ですから、レストランウェディングなども増えましたし、また最近では郊外に大きなチャペル・レストランを併設した結婚式場を作り、そこでオリジナルの結婚式を行う方も多くなっていることと思います。
この歳になると結婚式に呼ばれる機会も少なくなってはきているのですが、近々に出席した結婚式は３回ともレストランウェディングでした。
よくお客様から頂くご質問に、「今度結婚式があるのだけど、この服着て行っていいかな？」とか「このシャツ結婚式にも着れるね？」と言うようなものがあります。
一概に「いいですよ」とはなかなか言いづらく、それはその方の立場であったり、ホテルでの昼間からの披露宴なのか、夕方からのレストランでのウェディングなのか？来られるお客様はどんな方が多いのか？友人として出席するのか親戚であったり身内であったりするのかによって違います。
仮に仕事上のお付き合い、もしくは友人であった場合は、披露宴の出席者に気を使う必要がない立場の場合は、単純にその場の雰囲気に合わせたコーディネートになってくると思います。
地方と都会では披露宴のあり方も随分変わっているとは思いますが、金沢のような中規模の都市はどうか？と言うことで考えると。結婚式も葬儀も同じ服でネクタイが違うだけでいいのか？と言う雰囲気はあると思います。ですから、私は基本的にダークースーツ。濃紺やチャコールグレー（このチャコールグレーと言うのは、そこそこ素材のいい艶のあるものでないと、貧相に見える場合が多いので注意、ただ本当に美しいグレーを着用するとそれは素晴らしい装いになると思います。）をお勧め致します。そして、シルバー系のタイとチーフのコーディネートでいいかと思います。
それではレストランウェディングの場合、恐らく女性も通常の披露宴とは少し違った雰囲気のドレスなどをご着用されるのではないかと思います、私が数年前に出席した友人のレストランでの結婚式ではチャイナドレスを着用された女性もいました。この場合は運営自体もお祝いを包むのではなく、会費制でしたので非常にカジュアルな披露宴でしたからその装いも可能だったのだと思います。男性の場合も、無地ではなくても今流行の多少ストライプの強いスーツでも構わないかと思いますが後は、変に崩しすぎずにその中であってもフォーマル感を演出することが大切かと思います。かしこまり過ぎてビジネスウェアみたいになっても面白くありませんから、チーフや小物などを使っての華やかな演出ができればそれでいいかと思います。靴も大事ですね。
何れにしてもお洒落な演出にはこれさえ着れば万事OKと言うものは少なく、場所場所にあったそれなりの演出が必要だと思います。その場所その場所お立場お立場によって違いますので、専門家にお聞きするのがベターかも？と落ちはありきたりになりましたが、実際には本当に色々ありますので、お問い合わせを頂ければと思います。ただ地域によっても若干の違いがあるのかな？とも思います。
写真の生地。エンブロイダーと言われる生地で、こちらはタキシード用。白の柄がひだ胸の胸の部分にきます。アフター６のパーティーの場合はこのようなシャツでタキシードでもありかと思います。
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