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本日二度目の投稿。ちょっと真面目なファッションネタ。
起毛した革のことを「バックスキン」と呼ばれる方がいらしゃいますが、バックスキンとスエードとヌバックの違いを分かって語られる方はどれだけいるでしょうか?所謂革の裏側を使っているような生地状が毛羽立っているもの全てを「バックスキン」と呼ばれている方も少なくはないと思います。
最近は「バックスキン」と言うよりも「スエード」と使われている方が増えてきているようですが、他にも見た目が酷似しているもので「ヌバック」と言うものがあります。
「バックスキン」back skin バックって言うから裏側(裏革)を連想して何でも「バックスキン」と言われている方が多いと思いますが、「バックスキン」buck skinとは本来は鹿革のことです。鹿革(雄の鹿らしいのですが)の表面をこすって起毛させたものをバックスキンと言います。ですから牛革や羊革の「バックスキン」は基本的にはないと思います。
それでは牛革などの裏面の起毛した状態のものを何と言うか?これが「スエード」です。本来はこれも山羊の革らしいのですが、牛革などでも裏面をこすって起毛させたものが「スエード」です。ですから靴などで見かける革の裏面をこすっている物の多くが「バックスキン」ではなくて「スエード」になる訳です。
それでは「ヌバック」とは何ぞや?と言うことですが、裏面をこするのが「スエード」であれば、牛革や山羊革の表面をこすって毛羽立たせた状態にしたものを「ヌバック」と言います。最近レザーウェアなどでは「ヌバック」の商品が増えていますね。
パッと見た感じは似ているものですから、どんな革がどんな呼び方か?は分からない場合もあると思いますが、それぞれに革の違いや製造の行程に違いはあります。
ちなみに、スエードの良いものは毛足が短いと思います。上質のスエードの靴はやはり触りもいいものです。私黒のスエードのストレートチップを履きつぶしてしまいました。私自身今手に入れたいものはそれです。でも意外と履いている人って見かけませんね。北陸だから仕方がないのかも知れませんが。
こんな靴もあります。デザートブーツ。起毛している革でしかもブーツとなると何となく温かみがあって冬の商品のように思われがちですが、デザートブーツのデザート(desert)は砂漠を意味するものです。詳しくは検索して頂くと出てくると思いますが、砂漠を歩く時に使うブーツで決して寒い時に履くブーツではありません。
写真はスエードのウイングチップ。私物ですみません。もう少し浅い色もと思うのですが、デザートブーツもありますので、ただ北陸の冬の気候を考えると店内でしか履けないかもしれませんね。
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