金沢らしいお正月のすごし方。

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12月になると毎年そうなのですが、当店の場合は休日がなくなり、そして私の場合は忘年会が連日のように行われ心身ともにボロボロになっていきます。毎年そうなので慣れっこなのですが、当店の場合は12月は定休日である水曜日もお休みはありません。小さい店ですから私が働くだけなのですが。

何十年も前から新年は元旦2日とお休みを頂いて3日から営業をしておりました。数年前から31日元旦とお休みを頂き、2日から営業しております。当店は私で3代目なのですが子供の頃から31日まで店をやっておりましたので大晦日の雰囲気を知ることはできませんでした。勿論昔は大晦日はかきいれ時でしたので、逆に営業時間を延ばして店を開けていたようでしたが時代が変わり大晦日に商品を買いに来られるお客様が少なくなったのもあり数年前から大晦日にお休みを頂くようになりました。

大晦日に休みを頂くようになってようやく正月らしさを知ることにもなった訳です。やはり暮れのバタバタを知って元旦の雰囲気を味わってこそ正月かと思います。その代わりおせち料理を作ることも少なくなってきたのも現状なのですが。

最近は大晦日も営業元旦も営業と言う大型店も少なくないようです。決して良いとは思いません。季節感を無くし、消費を伸ばすどころか沈滞させる恐れもあると思うからです。当商店街でご商売をやられているお店にはショッピングセンターに出店されているお店もあります。その方はショッピングセンターも今年から元旦営業になり、自分のお休みは無くなったそうです。可哀想に。

段々と正月らしさを感ずることができなくなったのは悲しいことですが、流通業に携わっていますと特にそれを感じます。自分で自分の首を絞めているのかも知れません。

今日何故このようなことを書いたかと言いますと、以前に金沢に住んでいたことがあって今は金沢を離れている方からオーダーシャツのご注文を頂きました、これで2度目そして4枚目のオーダーです。お納めした後にメールを頂いた内容の中に「お正月は津田うめさんの水引細工・鶴亀を玄関に飾り今年は大友楼のおせち、かぶら寿司や福梅を取り寄せ、お酒は菊姫大吟醸」と言うお正月の過ごし方をお知らせ頂きました。

はっと気づいたのですが、金沢にはこんなに金沢らしいそして優雅なものがあるのに・・・と気づいた訳です。一品一品もそうですが、こうやって連ねてみると何と素晴らしい。何度かのメールのやり取りをさせて頂いておりましたが、やはり遠く離れてみると分かるのでしょうかそれとも住んでいると麻痺するのでしょうか。変なお正月を過ごしているな・・・と実感した訳です。

金沢ナンバーもいいのですが、もう少し金沢の食をはじめ文化を改めて見直し実践していくことが大切かと思いました。

昔は元旦になりますと新しい下着に着替えたものです。そういう事さえ薄れていっている世の中ですが、初詣はやはりぱりっとした服を着て出かけたいものです。何故か年を越えると明るいものを身に着けたくなり、ネクタイも急に春らしい明るい色が売れたりするものです。お正月にはカシミヤのセーターに白っぽいマフラーで新しい年を感じたいものです。お正月や来年の話をするにはまだまだ早い時期ではありますが、いいお正月になるといいですね。

あ、まだ年賀状が・・・

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