金港堂オーダーシャツの傑作かも?T都C区T氏のシャツ

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T都C区T氏のシャツ。ネットを通じてオーダーを頂き、何枚か作って頂いた後、ウィングカラーをこんなイメージで作って欲しいということで作成したシャツです。

最初はできますよ。と簡単に答えたのですが、ウィングカラーの仕様をうっかりしておりまして、後から作業が大変なことに。

こちらのシャツ。ご覧の通りに、ご着用された時は赤のプリントの生地は全く見えません。衿の首にあたる部分、そしてフロントの前立ての裏、そしてダブルカフスの裏は全てプリントです。

クリップでカフスの裏側を開いて、そして衿の第一ボタンを外してみました。これでお分かりになるかと思います。何が大変だったかと言うと、失礼作業をしているのは工場の方ですから、何が大変だったかを聞くとが正解ですが。通常ウィングカラーの衿は裏の首に当たる部分と羽根の上の部分は一体になっております。ですから普通に裁断をすると、ウィングカラーの羽根の上部にプリントが出てくる訳です。ですから、見えないぎりぎりの所で切断し白の生地とプリントの生地を繋いでいる訳です。中途半端な位置で継いでしまうとプリントが出てきますから、微妙な位置で綺麗に合わせなくてはいけません。

衿のアップですが、こちらは正面のボタンの位置にフォーカスしました。衿裏のヨークの部分にグレーの文字(刺繍)のようなものが見えますが、これはお作りになったお客様のネームを直接ヨークの部分に刺繍させて頂きました。

この赤のプリントですが、素材はイギリスのリバティプリントです。シャツになる前は少し派手目に見えますが、付けてみるとこんなに綺麗なシャツに仕上がりました。

ご注文を頂きましたお客様のご承諾を得て掲載している訳ですが、このシャツを納品させて頂いて直ぐに海外へ転勤が決まられたそうです。シャツは海外でのパーティーでご着用頂けるとご連絡を頂きました。

今後は海外からオーダーするともご返事を頂いております。ネットのおかげで世界中どこでもですね。考えてみると。お作り頂いたお客様とはお会いしたことない訳ですから、日本であろうが外国であろうが変わりはない訳です。

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