ネクタイの裏側のカンヌキの所からひょろっと出ている糸の輪っかは何ぞや?

9月1日本日も
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確かに3年も書いていればネタも尽きてきます。逆に以前に書いたネタと重複していても覚えていないかも知れません。しかし読んで頂いている方も覚えていない?と勝手に思い本日のブログを書いております。

恐らく書いたことはないかと思います。タイトルにあります、ひょろっと出ている糸の輪っか。こちらの写真です。

このタイの場合は小剣をひっくり返すとその輪っかが出てきますが、普通にちょろっと出ているものもあります。当店のタイを調べてみますと、フェラガモ・アルマーニ・バレンチノなどは全て出ていました。

うっかりすると、ほころびかと思って切っちゃいそうですが、この輪っかが大事なのです。今上げたブランド、そして写真のFilippo Sarriなどはイタリアの高級なブランド、もしくはタイメーカーですが、ほとんどがハンドメイドで作られております。その工程は時々ファッション雑誌などでも掲載されておりますが、シルクの生地を裁断しタイの形状にし芯地を入れて縫い合わせていく訳です。ただネクタイの場合は出来上がったものを飾っておくのではありません。それを首に巻く訳です。当然ひねったり、伸ばしたり、または縮めたりするのでありますが、裏側のセンターの位置で縫い上げていった糸をこの輪っかで力を逃がすことによって、そのひねりや伸縮に耐えているのであります。ですからこの輪っかが命と言っていいかも知れません。

ネクタイは何故シルクか?そもそも論は置いておいて、シルクだからこそ一日置いておけば綺麗に元に戻ります。これがポリエステルで作ろうものなら一度結んだ結び目は跡が付いて取れません。写真のFilippo Sarriのタイなどはそのシルクの質自体が全く違います。本当に厚みはあるけれどしなやかで柔らかい。仕立て以上に締め心地も最上級です。またこのタイは裏地も化繊を使うことなく同素材同柄のシルクを使っております。

皆さんのタイの裏側を見て下さい。いいタイは輪っかが付いています。

Filippo Sarri Made In Italy ¥19,950- (このタイはプレーンなタイプ、他にプリーツ加工の¥39,900-のものもございます。)

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