「メダルの色は、銅かもしれませんけれども……、終わってから、なんでもっと頑張れなかったのかと思うレースはしたくなかったし、今回はそう思っていないし……、初めて自分で自分をほめたいと思います」
と言うのはあの名ランナー有本裕子さんが1996年アトランタ五輪女子マラソンのゴールにインタビューを受けて語った言葉でありますが、私の場合は自分で自分をほめることは良くあることで（笑）初めてという言葉は省略させて頂きます。
頑張りました宮谷隆之、正直言って記録を更新できるとは思っていませんでしたし、できるだけ昨年の記録1時間37分32秒にどれだけ近づいたタイムで入れるかくらいにしか考えませんでした。
今朝は4時に起き、ご飯に目玉焼き、ひじきにバナナ1本、そしてゼリー状のスポーツ飲料としっかり取りました。
6時過ぎに自宅を出て会場に向かいます。友人から「もう着いたよ～」コールが。
その友人が↓この人です。正面は勘弁してくれということで後ろ姿だけ。
そうです、先日東京マラソンに当選して、私にメールそして電話をかけてきた人は彼です。その上、今日会うと「東京マラソン止めるかも」あのプラチナチケットを。やはりふざけた野郎です。どうも反対されているとか？だから中途半端な気持ちでエントリーするなちゅうねん。とまた怒りが。彼だけでなく、「いやぁ当選しちゃったよ。どうしようかな？」などと発言する人も見たりと。まぁ再抽選の可能性があるから走ってくれない人がいる方がいいのですが。
そんなこんなで発走30分前で開会式。開会式前にその友人に撮ってもらいました。たまたま後ろに似たような格好で立っている人が。
しかし写真見るとおっさん丸出しですね。今回はランシャツとランパンという事でよりおっさんになっております。
開会式。いつもながら、全く運動とは無関係だろうな？という様な方々の挨拶が続き、そして千葉真子さん。あの声で「みなさ～ん」はっきりコメントは覚えておりませんが、スポーツと平和を結びつけてお話されていたと思います。勇気付けられました。
発走直後の私。見たくないですよね～何だかもう20キロくらい走っているような感じの顔。為末大のヘアスタイルにしたつもりが、オヤジがスポーツ刈りして伸びてきたような感じです。先日このブログにコメントを頂いておりました私の師おやまさんから、「キャップはかぶらずにヘアスタイル見せて」と言われてキャップかぶりませんでしたが、今顔が焼けてヒリヒリですわ。さて、レースに入ります。最初にレースを走った頃は1キロずつ距離を測ってデータをインプットしてペースを掴んでいたのですが、何度か走ると適当と言いますか、感覚だけで走ります。一応5キロ10キロ、折り返し、そして15キロの昨年のラップタイムだけを手の甲に書いて走ります。
ところが、5キロの看板を見損なったようです。自分でも息が上がらない程度に、そして足は結構伸ばしていったのですが、5キロを見失ったお陰で自分がどの程度のペースで走っているか分からなくなってきました。そこで自分の身体で覚えている、練習よりもちょっと早いくらいのペースで走っていったのですが、10キロを昨年46分54秒に対して1分ほど早く入っておりました。ちょっと早すぎ？しかしこのまま行けば記録も残せると思ったので、ここからはいけるところまで行こうという気になり、そのままのペースで坂を駆け上がり折り返し地点。昨年は56分34秒これも50秒ほど上回って入れたと思います。実はラップを時計で刻んでいたのですが、時計を会社に戻ってから落としてしまい、データがクリアになってしまったので記憶でお話をさせて頂いております。もうこの辺りでは前後に見えるランナーもずーっと同じで抜きつ抜かれつという感じなのですが、全力を振り絞って頑張って前にすすみます。
昨年の百万石ロードレースの私のブログを見ると可愛い女の子が大きな画用紙に「みんな頑張れ」と言う文字を書いて声援してくれたことを書いておりましたが、今年も同じ言葉で同じように応援してくれました。行きもそして折り返し地点を過ぎて戻ってくる時も場所を変えて応援してくれていました。心が本当に温まります。
残り3キロほどになり同じスポーツクラブの女性ランナーに捕まり「早くて追いつけなかった」と言いながら私を抜いていきます。この方トライアスロンもされる方で案の定女性の部で表彰台に上がっておられました。
今回のレースは何よりも一歩一歩投げることなく全力を尽くせたと思います。昨年のように後半力を持ってスパートをかけられた訳ではありませんが、自分自身に納得できた走りができたと思います。最後は出せるだけの力を振り絞ってゴールしました。
タイム1時間36分53秒。今年3月の金沢ロードレースには及びませんでしたが、コースも金沢ロードレースのようにフラットではない上りが多いコースでしたので、百万石ロードレースに関しては昨年の記録を超えたことは本当に良くやったと思います。
スポーツには色々な競技がありますが、冒頭の有森さんの言葉にもありますが、フルマラソンではなくたかがハーフではありますが、なんでもっと頑張れなかったと思うようなレースではなく自分自身本当に頑張ったレースとなりました。
怪我や事故などもあり、全く練習ができないのが4ヶ月ほどありましたが、昨年の蓄積でしょうか、一月半の練習で昨年の記録を上回る記録ができたことは本当にうれしいことです。
それよりもこうやって健康でスタート地点に立ててそして、自分の意思で頑張ってゴールできたことに感謝しております。やはり走りたくても走れない人もいるでしょうし、長い積み重ねが一瞬にして判定されるスポーツもあると思いますが、私ですと一時間半の間とにかく出せる力を出し尽くす、一時も力を抜かない意志を持って走れたことに本当に感謝しております。
何だか長くなりましたし、恐らく走ったことのない方はピンと来ないと思いますが、本当に頑張れました。有難うございました。
最後に表彰式の様子を「千葉真子」さんが1位の方に表彰状を渡されるところです。あの高い声で「がんばれ～」と応援されている姿？いや声が印象的でした。
長いブログになりましたが、本日はファッションネタ無しでお付き合い有難うございました。
何だかホッとして、マラソンも終わったような気持ちになっておりますが、11月には市民マラソンを控えておりますし、仕事面でも頑張っていかなくてはいけません。とにかく一生懸命できることに感謝をして、今後も頑張っていきたいと思います。有難うございました。
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