能登万葉の里マラソンリポート。実は自己新じゃなかった(涙)

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言い訳はしたくありませんが、本当に風邪をひいていました。普通だったら走らないかも。喉の痛みはとれていませんでした。木曜日の朝に喉の痛みを感じて葛根湯や小青竜湯。知り合いの薬屋さんからもらったサプリ。ビタミン。そして睡眠時間を確保しましたが日曜日の朝もやはり喉だけは回復していませんでした。

いつもならば喉から鼻水に移行し、そして鼻水が止まって風邪も終わるという感じで完治まで1週間ほどかかるのですが、今回はレースまで4日しかありませんでした。今回は鼻に移行しなかっただけうまく乗り切れた方なのかも知れません。


でもレースのスタート時間は迫ってきます。気持ちを切り替えてできることはやって本番に望む。準備をしっかりして当日の朝を迎えました。同じ年齢でサブスリーランナーのO師匠に迎えに来てもらいました。10時スタートなのに早朝5時半。気合入りすぎ(笑)


近くのコンビニの待ち合わせ場所に行った時は既に師匠はコンビニの中。朝ごはんを確保して車に乗り込みます。私はオニギリ2個とバナナ。そしてコーンスープ。ちょっと少なめか?


一路和倉温泉に向かいます。

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ピンボケですみません。4月より「能登海浜道路」が「のと里山海道」となり無料化になるそうです。無料化はいいのですが、何で名前変える必要があるかは分かりません。看板掛け替える費用があるのであれば、折角多くの方が能登に来られるこの日、そして前泊される県外の方の為にも9日10日と無料にすれば良いと思った次第でした。その方がPR効果はあると思うのですが。


さて、予定より少し遅れて会場に到着。既に前日入りしたチームの仲間が場所取りをしてくれてたのでのんびりと準備ができました。助かった。

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今回能登万葉の里マラソンで初フルに挑戦するメンバーも数人。完走とタイム目指して頑張ってほしいです。いや自分もなんですが。


時間が迫ってきて、のど飴舐めて最後に「小青竜湯」を飲み。スタート地点に向かいます。

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ここで仲間と一緒に。隣のかなざわマラソンランナーの後ろを追っかけて大変なことに(笑)


スタート直前。雨は10時前にみぞれに変わりました。いやぁ~な予感。また今年も寒いのか?厚手の長袖の上に半袖Tシャツを着て、下はランパンとゲーターを履いてスタート時間を待ちます。


10時に号砲がなりゆっくりとスタート地点に向かいます。ロスは16秒ほどだと思いました。実際のタイムもそうみたいです。スタートゲートを抜けると急にスピードが速くなって空いている所を探しながら前にすすみます。

今日はガーミン(GPS時計)ではなくて普通のランニングウォッチ使いました。1キロ毎の表示がしっかりとしていると思ったので。


入りの1キロは5分。最初のロスを考えればそんなものでしょう。2キロの表示が分からず3キロで押したラップが8分55秒。1キロに換算すると4分22~23秒早すぎます。

途中で追いついたかなざわマラソンTシャツの仲間に早くないか?と聞くと4分半くらいですかね?と答えてましたが実際はもっと早い。早すぎます。20分切りであれば44秒でいいはず。


その後も能登島のアップダウンをもろともせず4分半くらいで走り続け、5キロの通過が22分50秒。10キロの通過が45分32秒 (22分42秒)とこの10キロが1キロ約4分33秒と予定より10秒程早く走ってます。アップダウンがあるのに。


かなざわマラソンランナーをここで追いかけるのを止め20メートル30メートルと離れるのを確認しながら、10キロ手前の折り返しでハイタッチをして別れます。私が折り返しをしたら私と同様に3時間20分切りを目指しているKちゃんが直ぐに後ろにいるのを発見。「ちょっと早くない?」と聞くと「ちょっと早いかも」と答えはしますが、スピードを弱める気配はなし。Kちゃん先に行きます。勿論追っかけません。


走ったことがある方はお分かりかと思いますが20キロ過ぎるまではとにかくアップダウンの連続です。本来はいかにここで脚を使わないか?ということが良いレース展開になるのだと思うのですが。

15キロのラップ 1時間09分04秒 (23分33秒)

前の5キロのラップよりも50秒程遅く走りました。かなり長い上りがあったからかも知れません。それと前のランナーを追っかけるのを止めたからというのもあります。この5キロが4分42秒ですからほぼ目的のラップに近づいてきました。ただこの時点で予定のラップよりも1分56秒早い展開に。


20キロ通過直前。ここでハンガーノック対策でジェルを1本取り出します。色々と経験してきましたので、この時期のマラソンは寒さで手がかじかんでジェルの蓋を回すことができないことが多いことも知っていました。事前に一旦蓋を回しておいて締め直しポーチに入れておりました。簡単に外れるはずが外れません。実は反対に蓋を回しておりました。ジェルを飲んで片手に持ち。次のエイドで捨てる準備をします。

20キロのラップ 1時間33分48秒 (24分43秒) 

ここで1分ちょっと落ちましたが、実は10キロ過ぎあたりから尿意を覚えておりまして、このまま行くか?それともどこかに入るか?と思案している所。恐らく18キロ辺だと思おいます。ランナーもまばら。恐らくトイレは空いているだろう。と思ってエイドの奥に四角い簡易トイレが3棟立っているのを見つけます。後ろから回り込んでトイレの扉を。

扉を。扉を。

ない。扉がないのです。普通はコースの裏側だと思ったら進行方向の裏側(反対側)に扉が付いています。ただ慌てているのでどこを引けばいいのか分かりません。しかも手もかじかんでいます。何とか開けるノブを確認して飛び込みます。


ところが先日購入した秘密兵器「骨盤ベルト」がランパンに食い込んでおり、それも手がかじかんでいて外せません。何とか外して作業開始。これが寒さのせいか作業時間の長いこと。昨年も実は10キロ過ぎにトイレ入りました。昨年の記録はこの作業に確か16秒程度を要したと記憶しております。今年は30秒以上かかった様子。


手がかじかんでいる訳ですから、鍵がうまくかかっていないところ、扉を開けようとする音が聞こえます。恐らく開けようとしたランナーも手がかじかんでいたのかうまく開けられないような感じ。「入ってます!」と大声で言って大事な作業を見られることはありませんでした。


骨盤ベルトを締め直して、出てきた瞬間「軽い!」と感じました。やはり入ってよかった。その後も走り続けます。


この時のラップを見ると5分40秒かかっていました。トイレから出ると僅か1分くらいのロスですが走っているランナーの数も多く感じ。なんだか損した気持ち。私はここを走っているランナーではない。とも思ったのですが・・・


25キロのラップ 1時間57分30秒 (24分45秒)


4分44秒で走り続けると3時間20分切り。25キロ地点で1分10秒の貯金。ちょっと焦ってきます。取り合えずペースキープ。まだ呼吸は大丈夫だし、脚も踏み込めている。このまま行けるか?と思いました。ラストでペースアップも可能かと。それくらいの余力はあるはず。なによりも昨年の秋に100キロ走っているのですから、それよりも距離は短い。最後まで行けるだろう?という感覚も何となくあります。


この辺で太陽が見えるようにもなりました。寒さ対策ばっちりで、上は厚手の長袖を着てきたので、寒さ対策が仇になるような感じ。身体が汗ばむのを感じます。10キロ地点で塩サプリを1本入れましたが、更に注入しないとまずいと思い。今度は別のタブレットから塩を取り出そうとします。スティック状のサプリは事前に挟みを入れており直ぐに手で開けられるようにしておりました。しかしタブレットは開けるのを忘れていたのです。指は言うことをききませんから、歯で噛み切ろうとすると。本当に噛み切っちゃいました。万事休す。もう開けることはできません。もう一度スティック状のサプリを取り出します。


ただこれが不味い。エイドの近くで開けてエイドでスポートドリンクと一緒に取らないと飲めないのです。タブレットで失敗したものですから次のエイドまで塩サプリを持って走るハメになりました。


いつもなら他のランナーの様子がブログに出てくるのですが、今回は他のランナーのことはあまり記憶にないのです。それなりに前後しながら走りましたが、特徴が無かったというか。。。


30キロのラップ 2時間22分15秒 (24分45秒)

トイレに行かずもラップは落ちてきてます。4分57秒。このままだと貯金を使い果たしてしまう。あと12キロ頑張れるはずだ。いつも朝練だったら楽に走れているじゃないか。自分に言い聞かせます。ラストのスパートです。

頑張ったので何人か抜いていけました。まだ息は苦しくない。頑張れ!自分!目標を更新しろ!

35キロ 2時間46分16秒 (24分01秒)

前回のラップよりも44秒縮めました。1キロにして約9秒。相当な頑張りです。1キロの平均ラップが4分48秒。これでも予定の4分44秒に1キロあたり4秒遅れています。全体のタイムは。20分を切ると考えると2時間45分40秒で35キロを通過しなくてはいけない訳ですからこの時点で36秒遅れ。この時左の背筋に強烈な痛みが。身体を真っ直ぐに保つことができません。万事休すか?


実はもうこの時点で頭が朦朧、計算がほとんどできなくなっておりました。ただがむしゃらに頑張るしかない。と思っていました。かつてはそのがむしゃらでラップも上がっていましたから。ただ左の背筋の痛みが今度は右に移ってきたのです。


いつもの横に背の低い松が並ぶ海が綺麗に見える通りを抜けました。そして遠くに見える森を抜けると温泉街に入ると確認できる場所に出ました。あの信号を左に曲がり、そしてあのラブホテルを抜けるとゴールは間近。あと3キロです。そのちょっと手前で女性のランナーを交わします。ちょっと記憶が怪しいのでもう少し前だったかも知れません。息はかなり荒かったので最後まで大丈夫かな?と思いました。その女性ランナーをサポートしているのでしょう。男性のランナーがその横を何度も女性の方を見ながら走っていました。羨ましい(笑)


35キロ過ぎてからはラップを取るのを止めて走りに専念しようかとも思いましたが、時計を見ることなくとにかく距離表示があったところだけランキングウォッチのラップボタンを押していきました。


36キロ ラップ4分43秒
37キロ ラップ4分48秒
38キロ ラップ4分58秒
39キロ ラップ5分12秒
40キロ ラップ5分58秒

今日改めて確認しましたがこんなラップに。

40キロ 3時間11分58秒 (25分43秒)

私の時計のラップと40キロの公式のラップとはちょっと違うかも知れませんが。38キロ地点までは何とか頑張ったのです。落としたといっても39キロ地点まで粘った。ただその後は地獄でした。


41キロ ラップ6分11秒
42キロ ラップ5分25秒

41キロ地点は最後のエイドがある所です。その手前で信号を左に曲がるのですが、ここで風向きが変わり正面から当たるようになります。本当にここから身体がおかしくなりました。もう脚が全く前に出ないのです。ハンガーノックでもないと思います。脱水症状なのかな?とも思いましたがとにかく辛くてしかたありません。

過去のレースではもう僅かでゴールの最後のエイドは給水しているランナーを横目で見ながらスパートをかけているところです。昨年は勿論5分を切って走っています。でも今回は本当にリタイアしてしまうのではないかと思うくらい意識が朦朧としています。もう走りたくない止めたいとも思いました。


エイドで立ち止まってスポーツドリンクを一飲みして、最後の坂に向かいます。ここに来て本当に立ち止まってしまいました。この坂を上りなだらかな坂を降りていけば温泉街に入ります。歩いているのか走っているのか分からないスピードで走ります。何人かに抜かれました。温泉街に入る直前に先程交わした女性ランナーにも抜かれました。彼女も息は荒かったのですが、それでもスピードは維持していました。情けないでも走れません。


何とか脚を進めヘロヘロになりながらも街中に入ります。渡月橋という小さい橋を渡ればもう直ぐ。何度も通った橋ですがこの橋を「渡月橋」と確認したのが今日が初めて。道を右に折れ再度左に曲がったところでチームの仲間がメガホンを持って応援してくれてます。「ラスト」という声を聞いても視線をそちらに持っていくことはできずにただ頷くだけ。


最後の直線。ゴール手前でランナーに交わされてもそれを抜き返すことはできませんでした。情けない姿でゴール。


女性にフィニッシャーズタオルをかけてもらい、椅子に座ります。係の人がチップを外してくれました。しかし暫くはそこから立ち上がることはできませんでした。立ち上がると痙攣を起こしそうな気がして。数分経ってようやく落ち着き、立ち上がりグローブを外し温泉のお湯に手を付けます。ようやく生き返った感じ。


先にゴールした仲間と話をしながら記録証をもらいます。この時昨年秋の珠洲ウルトラマラソンで会った揖斐町のランナーとスタート前でもお会いしたのですが再度再開。厳しいコースだったと。揖斐川マラソンよりもきつのではないか?との講評?好評?を頂きました(笑)

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42.195キロ グロス3時間24分33秒 ネット3時間24分12秒。


実は昨年の記録は3時間24分後半だと思い込んでいたのですが、3時間24分15秒でした。しかも昨年は後半は4分半から20秒くらいで走りきっています。結果は似たようなものですがレース展開はダメダメでした。でも目標は昨年から5分縮める予定でしたので、力不足だったのか。


それともやはり風邪が影響してたのか?ただ走っている間は喉の痛みも感じませんでした。薬が効いていたのかも知れません。後半の崩れは前半の突っ込み過ぎなのか?でもそれなりの走り込みはできていたはずです。


何れにしても来月の加賀温泉郷マラソンでは体調を万全にして臨みたいと思います。


今回初フルで2月に月間250キロを走りこみ臨んだ女性メンバーがいました。このハードなコースに果敢に挑みサブ4は逃しましたが初フルにしては見事な記録。ゴール後に見せた涙はこちらもぐっときました。走ることは誰でもできます。でもその感動は努力したからこそ見えるものだと思います。私も努力しなくては。


初フルマラソンのメンバーを一番前にして記念写真。

wakura_zentai.jpg


最後は能登万葉の里お決まりの。


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写真の一番奥に座っているのが、今回大幅に記録更新をしたI氏。終始絶好調でした(笑)

皆で牡蠣を堪能して帰宅しました。皆さんお疲れ様でした。加賀温泉郷マラソンでは今回のリベンジをしたいと思います。


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