クリーニングとオーダーシャツ

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初売りからセールの週を終えて、今日は仕事始めで挨拶に来ていただいたついでにお買い物を頂くというような有難いこともありました。それでも落ち着いた月曜日でしたので、ホームページの気になった箇所を少しずつ修正をしております。

先日お客様からメールを頂きまして、今回のオーダーシャツはプラスチックのボタンでとのこと。いつも白蝶貝をお使い頂いていたのですが、やはりクリーニング屋さんで割られるのでとのことでした。



手仕上げのクリーニング屋さんであれば、貝ボタンの上からアイロンを落とすこともないと思いましたが、よいクリーニング屋さんをお知らせしようとYoutubeでクリーニング屋さんを調べるといっぱい出てきました。シャツ屋が顔をしかめるようなアイロンが多いのが現実。せめてボタンの周りを外してアイロンかけてほしいですわ。思いっきり落としているし。よくありますでしょボタンがシャツ生地に食い込んだまんま返ってくるシャツ。ボタンを外してその周りだけプレスしてくれればいいのに。残念です。



それと同様によくスナップダウンのスナップが止まらなくなった。とお客様からクレームを頂くことがあるのです。当方としては不良のスナップを付けてしまったかな?と思いお客様にお詫びをして付け替えたりするのですが、そうではなかったのですよ。衿をプレスする時にスナップの上から力をかけるものですから、スナップの山を潰したり、スナップ自体を壊したりするクリーニング屋さんもあったりするのです。



ほとんどのクリーニング屋さんがそうか?というとそうでもないと思います。



実はクリーニング屋さんにも何度かシャツをお作りしたことがあります。



本題に入り前にシャツの芯のことをちょっとご説明させて頂きます。当店の衿のデザインのページで衿に使う芯のことを説明させて頂いております。芯には柔らかさの他に接着芯と非接着芯があります。それぞれにメリットとデメリットがあるのですが。




http://www.kinkodo.co.jp/collar/index.html




接着芯のメリットはパッカリング(浮き)がないということ、衿の芯と生地とを接着していますので、浮かないのです。ただ接着するには樹脂を使いますから、強い熱を加えますと樹脂に縮みがでます。これが衿やカフスの縮みとなって表れます。非接着新は樹脂を使っていないので、純粋な生地の縮み以外の縮みはありません。



それでAというクリーニング屋さんに芯をどれにするか?とお聞きすると接着芯でいいです。とのこと。そのクリーニング屋さんはもしうちでクリーニングをする場合、オーダーシャツならサイズ表を持ってきてくれればそのサイズ通りに再度仕上げてお渡しする。との自信を持ってお話をされていました。



Bというクリーニング屋さん。採寸時に袖の長さのお好みをお聞きすると。「どうせ縮むから少し長めに」とのリクエスト。いや縮ませたらダメでしょ。縮まないようにクリーニング(プレス)して頂かないと。



ということでクリーニング屋さんの認識も随分違うようです。縮ませない、もとの形そのままでお納めできるという自信のあるクリーニング屋さん。シャツは縮むものだと決めつけているクリーニング屋さん。多くは後者だと思いますが、前者のようなクリーニング屋さんもあるわけですから、どちらが正しいかお分かりになるかと思います。ちなみにAというクリーニング屋さんのシャツのクリーニング代金はBのクリーニング屋さんの倍くらいのお値段がするらしいですが。



若い時に勤めていた東京のシャツ屋さん。お客様からクレームを頂いた時は安心できるクリーニング屋さんをご紹介していました。価格はそれなりでしたけど。そうすると一切クレームが実際に止まっていました。


良いクリーニング屋さんに巡り合えればいいですね。技術料にお金を素直に払える文化度の高い生活がおくれる日本であって欲しいとも思いました。



先日お客様から、当店で買ったダウンをクリーニングに出そうとクリーニング屋さんに渡すと品質表示を見てうちではクリーニングできません。と言われたそうです。私はたまたまそのお客様と同じダウンを持っていて、クリーニングに何度も出していますから。技術力に大きな差があることもあるようです。


トーマスメイソン



当店の生地はご自宅でプレスをされているお客様からもプレスしやすい。と仰って頂いております。いかがでしょうか。トーマスメイソンのゴールドライン。アイロンも滑らかに生地の上を移動します。



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