人と比べない。 Canclini カンクリーニのストライプ生地入荷。

我が家には受験生がいるのですが、昨日ふと思ったことがありまして。

どうしても受験生がいると、その会話の中で、クラスメイトの誰々はどこどこの大学を目指している。というような話が出てきます。それはどこの家庭でもあることでしょうし、ごく当たり前のことで。私が受験生であったころも記憶にはありませんが、そのような会話もあったし、自分自身がそう思っていたと思います。

そこには他人と自分の比較が必ず出てきます。学生の間は必ず競争という世界の中で日々を過ごさなくてはいけない。それが現実だと思うのですが。目標は希望大学に入学することであれば、他人との比較ではなく、自分がその大学に余裕で入れるだけの点数をとればいいわけです。単純に考えればですけど。それなのに他人との比較が出てくる。決して悪いということを言っているわけではなく、最近私自身が自分を人と比べたことがないなぁ。と思ったということです。

他人と比べてしまうと、そこによく言えば競争心、悪く言えば妬みが出てきてしまうので、争いごとになるのでしょう。そう言えばいつも文句言っている人って、多分ずっと比較して生活しているのだと気がついた次第です。

趣味はマラソンですが、マラソンが好きなのは競争していないからです。競争しているのは自分の目指すタイムと競争しているだけ。勿論チーム内であいつには負けたくないとか、負けたら悔しいと言うのはないわけではありませんが、それもモチベーションアップに繋げるようにしているだけで、本当に恨んでいるわけではありません。その辺りスポーツっていうのはすっきりしてて気持ちがいい。

相手が自分というのは至極明解で、だから仲間も集うし、マラソン人口も増えているのだと思います。レースに出てやりきった度合いというのは人によって様々ですから。

ファッションに関しても同じだと思います。人と比較するファッションなんてありませんから。特にオーダーシャツはいかに自分の個性を演出するか、自分の好みのシャツを作るか。サイズは勿論１００人いれば１００人、いや１億人いれば１億人全て同じサイズの人はいないと思いますし、当店でも型紙を使い回すなんていうことはしない。というかできるわけがないので、当たり前ですが、お一人お一人型紙を作成します。サイズが違って、セレクトした生地が違って、またそれに衿の形状、カフスのデザイン、そしてボタンに至るまで全てオリジナルとなると、世界に一枚だけのシャツ。これは他人と比べることもできませんし、比べられて妬まれることもありません。ファッションは平和です。