この前インターネットでのオーダーシャツって触ってないのに、どうして注文が入るのか?という質問がお客様からありました。
まぁ確かに触っていないのに注文が入るのはおかしい。かも知れませんが。
以前に当店のことをメンズクラブに投稿して頂いた松任谷正隆氏のコラムにも書いてありましたが。その時のブログはこちら。→「Mens Club3月号に松任谷正隆氏から金港堂をご紹介頂きました。」
松任谷氏はトーマスメイソンという生地ブランドで当店を検索し、ご注文を頂いたと書いてあります。所謂生地ブランドで生地のクオリティーがある程度分かる方がいるということなんだと思います。
Thomas Mason トーマスメイソンという生地を少しご説明させて頂きますと、この生地ブランドの特徴は同じ糸番手の生地に比べると張りがありシワになりにくいということです。全般的にイタリアの生地メーカーのものは日本のものに比べると硬めでシワになりにくいと言われるのですが、特にこのブランドはどの生地に対しても当てはまります。
かと言って、素材が悪いから硬いわけではない。当然糸が単糸であったり、糸番手が低ければ硬くなるのですが、糸番手が120番だったら120番手の細さ(糸の細さを数値で表しますが、数値が大きくなればなるほど細くなります)があるわけで、他の120番の糸のブロードに比べると硬いということです。テンションが強いのだと思います。
白の生地だとこれくらいが使いやすいかも知れませんし、お勧め致します。トーマスメイソン120番手白(お仕立て上がり¥20,000+税)
国産のものですと、エジプト綿GIZAの120番(お仕立て上がり¥13,000+税)になるわけですが、これは同じ120番でも、トーマスメイソンのものよりは柔らかい。
ただ柔らかいものが好きか、硬く張りのあるものが好きかは、人それぞれでして、お好みが違うのでどちらがいいとも言えません。高価なものが高級ということであれば、シャツ生地の場合はお仕立て上がりの金額が高いものは当然糸が細くなるので、柔らかくなります。
松任谷正隆氏がトーマスメイソンのゴールドラインをお作りになったのは、恐らくはこの生地の張りと140番の生地の触りの良さとのバランスが好きであるのかと想像しておりますし、当店でもトーマスメイソンの140番手のものはかなりのラインナップを揃えております。また人気もございます。
GIZAの120番に関しては、恐らくは既成品等で店頭にならんでいる、ビジネスシャツは、80番くらいまでだと思います。当店では白無地では80番手は扱っておりませんが、100番でも十分な肌触りではありますが、120番になると、袖を通した瞬間にいつもと違う肌触りを感じて頂けるのではないかと思います。
とにかくソフトで柔らかいものがお好みのお客様は、スイスのアルモの170番手(お仕立て上がり¥26,000+税)
スイスのアルモの生地はスイスコットンを使い、近代的な工場でクオリティーの高い生地を生産しております。比較的糸の張りはソフトで、肌触りもとにかく柔らかい。ソフトな生地をお好みの方はアルモの生地をお勧め致します。
更に糸が細くて、肌触りが優しいものであれば、こちらの生地になると思います。
David & John Anderson デビッド&ジョンアンダーソンの200番手(お仕立て上がり¥30,000+税)。一般的に流通している生地の中で一番細い糸の生地がこちら。当店でもたまに200番を超える糸番手の生地が入荷することがありますが、こちらが定番。
そして、オーダーシャツ生地の宝石と呼ばれる、Carlo Riva カルロリーバ 古い織機でゆっくり織っていくので、生地の張りもあります。糸番手は170番。
こちらの生地はツイル(綾織り)の生地(お仕立て上がり¥43,000+税)価格が上がってきて困っているのですが、これらを目安にして生地のセレクトをして頂ければと思います。
簡単に白の生地で、それぞれのブランドの特徴を書かせて頂きました。昨日はマラソンだけだったので、今日は商売のことオンリーで書かせて頂きました。
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