時々見ます。ギャング映画。
ファッションの勉強の為に。
久しぶりにみたのはゴッドファーザーⅡ 見たと言うかまだ途中なんですが。これまでは、全体的なファッションとか洋服のシルエットとかを見ていたのですが、シャツ屋なのにシャツをしっかり見ていなかった。ちょっと反省しております。
シルクのスーツにロングポイントのシャツ。細身のネクタイをしております。今のファッションですと、洋服の衿巾とネクタイの巾は概ね連動しているはずなのですが、この時代は、洋服の衿巾は広いのに、ネクタイの巾は狭いようです。
そして、シャツなのですが、衿にはパッカリングができています。いわゆるポコポコと浮いているわけです。この当時だと今のように芯と衿の生地を接着するような樹脂はなかったと思いますし、衿やカフスに入れるものは、綿の芯だと思います。非接着芯(フラシの芯)
ですから、このように浮いてしまうのと、クリーニングというか、今のようにアイロンがあったか、洗濯のりがあったかも怪しい時代。ですからこのように衿が浮いてしまっているのだと思います。
上着を脱いで直ぐの時の写真ですが、衿先が浮いていますから、もしかすると衿に今のようなキーパーは入っていなかったのかも。と言うか、この当時セルロイド製のキーパーなど無かったかも知れません。
ちなみにシャツのシルエット自体は少しルーズシルエットで、このシャツはセンタータックでした。今はそれなりにシワにならないようになっていたり、キーパーを入れて衿先が浮くようなことがないようにしていますが、時代とともにシャツの作り方も変わっていることがうかがえます。
恐らくはシャツの生地も、今ほど良いものではなかったと思います。今のシャツは綺麗に仕上がりすぎですが、このようなシャツやネクタイでも、かっこ良く見えるのは役者のおかげでしょうか(笑)
古いギャング映画。恐らくは女性のファッションが分かれば更に面白いのだと思いますが、着ているものを見ながら、映画を楽しむのも、ストーリーだけではなく、もう一つ踏み込んだ映画の楽しみ方だと思います。是非注意してご覧になって見て下さい。
↓ブログランキングクリック宜しくお願い致します。
↑ブログランキングのバナーのクリックをお願いします。
コメント