大坂マラソン完走記(Ⅱ)

昨日の続きです。


昨晩一緒に走るB姫に、喉痛いのならと大量の塩飴を貰っておりました。貰った飴をウエストポーチに入れて、スタート地点で一つ口に含みました。その飴が大きいのです。ほっぺたを片方膨らましながらスタートしています。朝から声も枯れてきており、ハスキーボイスではありましたが、スタートしてからはどうしようもない。走っていても咳も出ませんし、走ることに気を使っているので、喉の痛みも感じません。


最初の数キロは多少のアップダウンがありました。フラットだと聞いていましたが、むしろ金沢の方がフラットなような気がします。


下り坂で、プロゴルファー猿のコスプレランナーを見つけました。随分古いキャラクターだな?と思ったら裸足で走ってました。キロ5分切って裸足で走るプロゴルファー猿。日本中には変わった人がいるものだ。


おそらくは、42キロの間に何人もに聞かれると思いますが、横に並んだときに、「裸足でフルマラソン走って、足裏に血豆とかできません?」と聞いてみました。「路面に引っ掛けない限りは大丈夫ですね」とのこと。金沢マラソンでも蟹の被り物して、裸足で走ったチームメイトがいましたが、彼は足裏にいくつもの血豆を作っていたので、裸足のランナーの鉄人ですね。この方。


約6キロほど進むと、サブ3.5のペースランナーを見かけます。大阪マラソンのペースランナーはミズノ ランニングクラブから選ばれているようで、男性は全てがサブ3ランナー、女性は全てサブ3.5のランナーということ。私の10メートル先を走ります。あのペースランナーちょっと速くないかな?と思いましたが、このペースランナーを抜いていかないと目標タイムには届きません。


Y社長と並んで走っていましたので、「あれがサブ3.5」のペースランナー。と声を掛けて進みます。


次に見かけたのは、マリオとルイージ。赤のマリオは女性、緑のルイージは男性。ルイージがマリオに声を掛けています。「マリオ、私をおいて勝手にいっちゃうのね」どうもマリオの方が走力が上のようです(笑)マリオとルイージのラン仲間でしょうか、御堂筋で応援をしており、ルイージに向かって名前で「○○まだついていってる」と声をかけています。「アホまだ大丈夫や!」というように返してたように思います。マリオとルイージは相当走力に違いがあるのでしょう。それにしても、コスプレでキロ5分切って走るのは凄い。


何しろGPSがむちゃくちゃなので、5キロ毎に設定したラップタイムで見ていくしかありません。1キロ4分51秒設定ですが、5キロの通過タイムが24分08秒。最初の混雑があったから仕方ありません。10キロの通過タイムが23分49秒。キロ4分45秒と、設定より早いのですが、最初のロスの約2分を取り戻そうと頑張ります。20キロまで頑張って取り戻せたら、残りはもう一度4分51秒に戻すつもり。


何キロ地点か忘れましたが、チームのYちゃんが私の後ろから抜いていきます。サブ3.5のランナーですが、この大阪マラソンの前に捻挫をし暫く走れない状況が続いてました。少し並走して、私の時計がむちゃくちゃだったので、「GARMINちゃんと作動してる?」と聞くと作動してるとのこと、今どれくらいで走っている?と聞くと4分40秒くらいとのこと。「このままじゃあと潰れるので、少し下がります。さようなら」と声を掛けられ、後ろに下がっていくのを見ましたが、少し走るとやはり私の前を走ってる(笑)暫く後ろについて走りましたが、どこかの給水で抜かしたみたいです。ただ大阪マラソンの25キロ地点の動画を見ると、25キロ地点で数メートル先を彼女が走ってました。


既に記憶があいまいで、どの辺りで誰と遭遇したかはっきり覚えてませんが、芭蕉珈琲のマスターが私のちょっと前を走ってました。横まで行って、目標タイムを聞くと3時間25分。このままだと26分くらいですかね?と話しながら、軽い足取りで先にいかれます。このまま追いかけると後で潰れると思い、とにかく今回のレースは自重。


その後に東京のシゲやんに後ろから声を掛けられます。暫く並走し、同じく目標の25分を確認しましたが、やはり今の私のスピードではついていくのは危険と判断し先に行ってもらいます。

最後に知り合いと会ったのが、大量ののど飴を昨晩くれたB姫。「だいじょうぶ~~。のど飴ある~~」と言われ、ウエストのベルトに大量に入れてあると伝えると、これまた軽い足取りで抜いていきます。

抜かれっぱなし。


いいんです。この大阪マラソンの目的は頑張らずにどこまで走るか?30キロの壁という言葉がありますが、今回は30キロを目標、いや35キロを目標として走りました。


大学時の同級生が玉手というところで応援している。と前日言ってくれたので、恐らくはそれが35キロ辺り。そこまでは無理をせずに笑顔で走る。そう思って走り続けます。暑かったので、エイドではポカリを2杯。そして水を首の後ろから2杯ずっとかけ続けて走ります。


35キロ地点、と思ったら30数キロで、私を呼ぶ声が聞こえます。え?もう現れた?

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この笑顔。


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無理して走っていないので、この笑顔。いやぁ同級生っていいものですね・・・力を入れないと早く走れない。でも力を入れると終盤落ちる。または攣る。金沢マラソンでは27~8キロ地点で攣り始めました。


今回は30キロ過ぎても全く攣るような感じもありますが、ただ脚は重たくなってきています。ラップも落ちてきてます。


25キロから30キロまでのラップが25分02秒ですから、1キロ5分を超えてます。かなり遅い。金沢マラソンに比べると本当にゆっくりと走ってます。それでもジワリジワリと脚にきている感じがしています。


32キロ地点で、大阪マラソン名物の「まいどエイド」が。全長どれだけあるのでしょうか?かなりの距離。きゅうりだとかたこ焼きだとか漬物みたいなものもあるみたい。ボランティアスタッフがそれを手に持ち。「食べてって~~」と叫んでいますが、食べる気にはなりませんでした。たこ焼きは分かる。大阪だから。しかし唐揚げは食えんやろ。と思いながらその長いエイドをポカリだけでスルーします。


次の目標は38キロ地点。金曜日に取引先の人から、電話を貰い38キロ地点でボランティアをやっているから。と言われてました。ここまで我慢。後は残り7キロ。そこからスピードアップと思っていました。


そのちょっと前に、昨日のブログに載せた美ジョガー3人のうちの右側のPちゃん。いつも笑いながら走っているのにちょっと辛そうな顔をして走っているのを見かけます。「このまま一緒に走って手を繋いでゴールします?」と嬉しい提案。で、彼女を引っ張るような形で進みます。私の脚はここまで持てば、あとは死ぬ気で走ってもなんとかなるはず。1キロ4分40秒くらいまで上がりました。ちょっと彼女は辛そう。


そして、38キロ地点に到達。知り合いが写真を撮ってくれています。


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後で写真を貰って気が付きましたが、笑顔で走っているのはいいけど、我々の背後にはサブ3.5のペースランナーが。この後ペースランナーが直ぐ後ろに来て、ランナーに声をかけています。ここで私は彼女を裏切りました。


「わりぃ、サブ3.5のペースランナーには抜かれたくない」そう言って、そこからスパート。予定通りの展開。後はごぼう抜きでした。30キロを過ぎると歩いているランナーもいます。ラップも維持できなくて落ちてくるランナーの方が多い。金沢マラソンではラスト6キロの所で、チームの女性ランナーに「あと6000のペース走」と檄を飛ばされたあと6キロ。


ただ目の前にそびえ立つ、噂に聞いていた南港大橋。最後の最後でこれがきついと聞いていました。当然皆落ちてきますが、私はまだ脚が残っています。ただスタート前にY社長に聞いたところ、富山マラソンで通る新湊大橋くらいあるようなことを聞いていたので、恐怖心をいだきながら橋に向かいましたが、意外と距離が短い。えっ?もう終わり。というような感じでした。私の感覚でいうと、調子が上がってきているのもありますが、新湊大橋の半分くらいな感覚。


さぁ心拍数も上がってきました、どんどん抜いていきます。ラスト数キロのところで、金沢から応援に駆けつけてくれた女性ランナーとハイタッチ。その直後に、金沢マラソンで「ブログ見てます」と声をかけてくれた男性ランナーと遭遇「金港堂の社長頑張って~~」と言われて、有難うと答えて彼よりも先に出ます。お互いに二週連続のマラソン。マラソンバカがここにもいました(笑)


残りに2キロ。ネットで25分を切るにはその2キロを4分ちょっとで走らなくていはいけない。計算が合っているのか、合っていないのか分かりません。意識も朦朧としている。ラスト1キロになって、4分切らないと無理だということが分かり、ちょっとペースダウン。しかしここまで走ってきて、最後に落とすなんていけないと判断し、力の限り走ります。


ガードの下に「ヨッシャー!ONLY 220m!」と書いてあります。あと220メートル、真横に女性ランナーが走っています。その女性ランナーに勝てたのか負けたかも記憶にありませんが、無事3時間半を切れて、手をたたきながらゴール。良かった。走れた。


百万石ロードレースからのまさかのぎっくり腰。練習できぬまま臨んだ金沢マラソンでの撃沈。1週間後の大阪マラソン前にまさかの風邪。出来る範囲で十分やれたと思います。ゴールしたら全く脚は残ってませんでした。タイムは別にしてやりきった充実感でいっぱいです。


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10キロから25キロまでは120人程に抜かれましたが、25キロからフィニッシュまでに550人抜くことができました。ネットタイム 03:25:55 グロスタイム 03:27:53 でゴール。ネットでも55秒届かなかった大阪マラソン。今回の大阪マラソンはアスリート枠での参加でしたが、グロスで、2分54秒届かず。本来であれば、恥ずかしい結果ですが。状況から判断してよくやったと思います。そして本当に楽しく走れた。頑張った。


あと数分で着くであろうPちゃんを待ちます。その後サブ3.5のペースランナーの2人がゴール。いつもそうですが、あれだけ走ってきたのに、ゴールすると歩くのもやっと。数分してPちゃんゴール。彼女と一緒に前に進みます。途中エアサロンパスのサービスがあったので、それを貰って椅子に腰掛けて脚の至る所にスプレー。


その後金沢のSTEPがオープン時に、一緒に走ってくれた、O君と遭遇。2時間45分だったらしい。早すぎ(笑)3人で記念撮影。

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この年寄りを避ける微妙な距離感・・・その後飴くれたB姫ともちゃんと会うことができました。B姫、私がゴールしていないと思っていたらしく、ゴール後全く知らない人のスマホで、私の名前検索して調べてもらったみたいです。「あ~既にゴールしてますね」って言われたとか(笑)


ゴール後応援してくれてた同級生から電話「あんたどこで何しとんの?うちらゴールまで来たで?むっちゃお腹減ったわ!」「ちょっと着替えるから待っといてぇな」ということで着替えます。


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応援してくれた皆と記念撮影。その後食事へ。


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むっちゃ混んでます。とりあえず立ってでも食べられる場所を見つけて、私はオムそばとビール。暫くぶりのビールが身体にしみます。プチ同窓会。子供のことやら家庭のことなど、「旦那のマラソンの応援にも行ったことないけど、あんたの応援に来たわ!」と言われたり。


とにかく本当に有難うございました。


解散して、ホテルに荷物をピックアップして梅田まで移動。居酒屋探して、チームの打上へ。


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「かんぱ~~~い」ビールどんだけ飲んだでしょう。途中で焼酎の水割りに変更。焼きそば食べてたので、つまむ程度でしたが、明石焼き食べながらグビグビと。そして電車の時間となりました。


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来年も来れたらいいな~。こうして私の初の都市型マラソンは終わりました。帰りのサンダーバードが途中で緊急停車。理由は鹿にぶつかったとのこと。そんなオチも加わり、完走記もおしまい。明日からはファッションネタでいきます。有難うございました。

記録証はダウンロードとのこと。つまらないですね。

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