個性的な商品を作り続けることが長生きの秘訣か？リバーシブルのソックス。

私は大学卒業してから、ずっとアパレル業界。

こんなこと敢えていう必要はあるか分かりませんが、特別学生の時から、超オシャレであったわけでもありません。

ファッションに関して興味がなかったわけではありませんが、私が大学生の時はDCブーム。食費削ってまで、洋服買ってた友人もいました。

家業がこのような店なので、そのまま実家を継ぐような形で、アパレル業界に入ったわけですが、最初は本当に洋服のことを勉強するのが精一杯。良かったのが、最初に勤めたのがトラッドショップ。

基本的な服の着こなし、色の組み合わせをそこで教えてもらいました。

東京のテーラーで、オーダースーツや、オーダーシャツを学び、27歳の時に金沢に帰ってきて、金港堂に入社したわけですが。

しばらくして仕入れも担当するようになりました。それから30年弱。そろそろ、知識も経験も積んできて色んなことが分かるようにもなってきたと思いますし、思ったことを言えるような年齢にもなったかと思います。

ただ、この業界には大先輩も沢山いらっしゃいますが。

当店は現在創業86年を迎えておりますが、私の代になってからも、正直申し上げて、なんとなくここまで続いたのが事実。いや、色々あっただろ？と言われるかも知れませんが、色々あったには違いないとは思いますが、決して、死ぬ思いをしながら、続けてきたか？というと、そうでもない。たまたま運が良かっただけ。そう思っております。

何を言いたいかと申しますと、私が金港堂に入ってきてから、多くの取引先とお付き合いをしてきましたが、その当時からお付き合いがあるメーカー。いや、現存するメーカーは数社。3社くらいでしょうか？

バブル期やリーマンショックもありますが、多くの取引先が途中でなくなった。一番可愛そうなのは、クールビズでネクタイを締めなくなって、業績が悪くなり、廃業したネクタイ屋さん。

クールビズ考えた大臣って誰？　あ～今の東京都知事でした。

これも、今日本当に言いたいことではない。

ただ、何となく駄目になっていきそうなメーカーって何となく分かるというか、面白くなくなる。

それは大手と取引を始めたメーカー。

だんだん商品が、一般的なものになってくる。

これが売れているのですよ。

ええええ？こんなの売れてる？少なくとも自分で自分の着るものを選ぶような感性の高い人は選ばないだろう？つまり、奥様に着る服を任せて、奥様が選びそうな服になっているとか。

後は、よく分からないコンセプトでものを作り始めるとか。

今回はこんなコンセプトで商品を作りました。地中海のリゾートをイメージしてとか。そんなコンセプト入りません。もうちっと、一点一点感性の高いものを作って下さい。

最近時々ソックスをアップしていますが、ちょっとだけ応援したくなるブランドなのです。

N-Platz（エヌプラッツ）アルマーニや、POLOなどのソックスを手がけているメーカーですが、ブランドではないので、ブランドイメージに左右されない、独自のデザインで商品を作ってます。しかも安い。

ボーダーのソックスです。

以前にもアップしたことがありますが、リバーシブルです。先日リバーシブルのソックスをブログにアップしますと、大きな反響がありました。奥様方から。ほぼほぼ男性は靴下脱いだら、裏返しのまま洗濯物の中に入れいているそうです。それで、その裏返しになったソックスをヒックリ返して洗濯する必要がないと。裏返しにしたら、また違う柄になるわけですから、次の日は違う柄で履いていけばいいと。

なるほど。私は色調が同じなので、一層のこと、左右逆で履いても面白いのじゃないかと思いましたが。ただ、それを理解してくれる人は少ないでしょうし、「ちょっと靴下左右違いますよ」なんて言われるのが関の山だと思いますが。