つくばマラソン完走記(2)

昨日慌てて30キロ過ぎまでいってしまいましたが、あれから思い出すことがいくつかありましたので、少し書きます。


昨年も参加したのですが、このつくばマラソン。関東方面では「つくば記録会」と呼ばれていると聞きました。タイムも出やすいので、ガチで走りに来ているランナーが多いのだと思います。


Bブロックで見ると、仮装している人もいないわけではないのですが、やたらと、裸足やワラチーの人が目立つ。


スタート地点で、ふと後ろを振り向くと、上半身裸のランナーがいました。そのまま目線を下げていくと、ビキニではありませんが、海パンのようなパンツ。そのまま目線を下げていくと裸足。


ここは海か?


私寒いから合羽着てましたが。夏の格好です。


そしてその姿でサングラス。恐い。


そんなこんなでスタートして、20キロを過ぎた辺りで、O師匠が応援してくれてました。


ただ、私に全く気が付かず。私の方から声をかけると、「チームメイトの○○は6分先に行ってる追いつくように」と言われました。追いつけませんって。マラソンの半分で6分も離れてたんじゃ1キロ以上先じゃないですか?

適当に聞き流して、先に進んだのですが、私に気がつくとは集中してない証拠だとあとで言われました(笑)

さて、昨日の続き。ただただ祈りながら、足が持つように走りますが、足攣りが酷い。ただ昨年は足を攣りながらも走り続けた。今年もなんとか持ってくれ。

37キロまでいけば、残り5キロ。とにかくそこまでと思って痛い足を前に前に運びます。

丁度37キロ地点。本当にいいタイミングで登場するO師匠。師匠と言っても同じ年齢。この年齢でサブスリーなんだから凄い。

37キロ地点でまた私が弱音を。いや弱音というか状況を。「足攣ってる」昨年は「気のせい、気のせい」と言われたのですが、今年はもっと厳しかった。

「ここに来るために練習してきたんやろ!」


はい、その通りです。その時は頭が回転してませんでしたが、日曜日のチームの朝練に加えて、土曜日のトラック練習。休みの水曜日は夕方からトラックでインターバルやペース走。一人でトラック30キロのペース走。河川敷の20キロの記録会。32,195キロの記録会では20キロもいかないうちにで撃沈。そして金沢マラソンのペースランナー。その6日後に松任ロードレース10キロ。全てこの日の為に組み立ててきた。


ここで諦めたら本当に何をしにきたのか分からない。


そして、その後強烈な痙攣が足を襲い、とうとう左足首をロックしてしまい、足がこわばって、まともに地面につかないような状況に。ここで、完全に止まりかけましたが4~5歩歩くとまた何とか走れるようになります。


攣っても走れるのは、余力を残してきたからだと思うのですが。昨年よりもタイムをアップしようと思ってここまで走ってきているので、昨年は残り10キロから、さぁここから上げるぞ!という意気込みさえあったのですが、今年はそこまで余力がない。ただただ意地です。


どの辺りで会ったか距離の記憶があやふやですが、ウルトラマンで走っているチームメイトの背中を捉えます。抜き際に名前を呼び「意地や意地」と言ったのは自分に対してかも知れません。


攣っているが走れている、攣っているがタイムはキープできている。38キロ辺りだと思いますが、大学校内に入っていく最初の上り坂。ここも意地で上ります。この辺りになるとペースをキープしているだけでランナーを抜くことができます。何人か上り坂でかわして、そのまま下りへ。


フルマラソンは30キロ、いや35キロ過ぎると、皆しんどいです。私も頑張って走っているし、走れているから、ほぼほぼ抜いていく感じになるのですが、周りのランナーはやはり足が重そう。ペースも落ちてきている感じです。でも、お互いにここまで来るために頑張ってきたんだ。そう思いながら走ってます。才能だけで走れる人もいるかも知れませんが、そこそこ練習しないと、3時間半を切り、更に3時間15分を切ろうと思ったら、習慣的に練習はしているでしょう。3時間を切ろうと思ったら尚更です。


そしてイチョウ並木をまっすぐに進むと、もうちょっと頑張ればゴール。最後の最後に道路を渡るような坂もありますが、昨年はあっという間に上れたはず。小股で腕を振ってなんとか上りきれば、あとはもう少し。


36キロ : 4:39.8
37キロ : 4:28.0
38キロ : 4:54.3
39キロ : 4:34.3
40キロ : 4:34.0

38キロのラップが悪いのは、完全に足首がロックしてしまった区間だからだと思います。その後よく戻している。でもしんどかった。


40キロ地点で、目標のタイムは3時間3分50秒 実際は3時間4分35秒。この時は時計も見てませんが、ただ必死に走ってだけ。目標タイムより45秒遅れ。


そして最後の追い上げ。足首がロックした時に抜かされた女性のランナーを交わします。ラスト2キロになるとなぜから足の攣りを感じなくなりました。ただ、いっぱい、いっぱい。とにかく最後まで全力で走る。それだけ。

そして、最初の折返しで声をかけてくれたチームメイトがまたまた「ぼす~~~」と声をかけてくれます。絶対に距離は1キロも離れていない。絶対に私よりも早い。と思いますが、こっちも精一杯。ここまできたら自分が頑張るだけ。

最後の直線。左曲がると、もうすぐゴールゲートが見える。

その時です。レースでよく合う知り合いのランナーが「社長!」と声をかけてくれます。彼はまだ元気そう。そしてその後に「インターバル一本!」と言われて、スピードを上げます。彼の背中を全力で追います。ただ抜くことはできません。必死になって追いかけます。

ゴール。


GARMINの記録は。

41キロ : 4:34.5
42キロ : 4:25.4
43キロ : 1:45.8


と表示していましたが、実際は。残り2.195キロを9分45秒で走ってました。1キロ4分26秒で走ったことになります。


よく頑張った。

ゴールし、振り返って、お辞儀、合掌。最後のすれ違いであった、ウエーブスタートのDブロックからスタートしたチームメイトを待ちます。ほんの数分で帰ってきました。お互いによく頑張った。本当にここでこのタイムを出すために、土曜日も早朝から練習をし、朝からインターバルやペース走、いろんな犠牲を払って頑張ってきた。そしてハイタッチをして、歩いて記録証発行のテントの方に向かいますが、痙攣もまだ治まらないので、筑波大学の陸上競技場の外側の縁石に腰掛けて、ウルトラマンが来るのを待ちます。

暫くすると、歩いてやってきました。結果はどうであれば、みんな全力を出し切った。後半長かったと笑いながら喋ってましたが、仲間と一緒に走れてよかった。私はその間もまた痙攣に襲われます。勝手にふくらはぎを虫が走っているような感じ。スマホ持っていれば、動画撮ったのに。


その後も、思ったほどうまく走れなかったのだと思いますが、ちょっとぼ~とした感じで歩いていたチームメイトに声を賭け、四人で記録証を発行してもらい、荷物預かりの方向に歩いていきます。


荷物を貰って、上だけ羽織り、荷物を整理していると。

「いつもブログを見ています」と声をかけられました。驚きました。え?つくばで?は?「金沢から来ました」金沢の方でしたか。このブログも読んで貰ってますかね?


会場を見ると、国際を狙ってた、チームメイトのMちゃん♀と金沢から来た、ジュピター、そしてスタイリッシュの知り合いのランナーを見つけて。そこで1週間我慢した、ビールを一杯。


2018tukuba3.jpg

このメンバー全員自己ベスト更新!と言っても私が一番遅いのですが。いや年齢が違う(笑)


辛くとも楽しい1年が終わりました。これで、私の2018年のシーズン終了。


その後は東京駅で、O師匠をはじめとする、東京のラン仲間と一緒にいっぱい飲んで新幹線に。


今年の目標は3時間13分台。残念ながらグロスで切れませんでした。グロス3時間14分20秒。ネット3時間13分37秒。


帰りの電車は。


313.jpg


3号車13番。 実は行きも3号車13番。取り敢えずはネットで3時間13分。50%目的達成。ビール4缶並んでますが、2人分ですよ。これで、今年で止められなくなりました。来年は更に1秒でも上回れるように頑張ります。年齢一つ上がるけど。しんどい。


全日本マラソンランキング。これはネットタイムで見てくれるようですが、3時間14分20秒で6418人中196位。今年はタイムもちょっとだけ上がり、年齢も一つ上がったので、ちょっとは順位上がるかな?この年齢でPB更新できるとは思いませんでした。いや、そのつもりでつくばマラソン走ったのですが、まだ頑張れると思いました。しんどいですが、もう少しあがいてみます。

有難うございました。


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