時々テレビを見てたらこんな人いません?
片一方のシャツの衿が跳ねて上着の上に乗っている人。テレビでインタビューされている人などにも時々見かけます。
これは衿の後ろに入っているセルロイドのキーパーが片一方抜けている場合によくおきます。
当店の場合はオーダーをされる方にこのキーパーを埋込式にするか着脱式にするかをお聞きします。
シャツ好き、ファッション好きなら意味が分かると思うのですが、ほとんどの方が意識されないことが多いのがこのパーツでもあります。
クリーニング屋さんに出したら無くなっていたとか良く聞きます。あまり意識したことがない人だと埋込式の方が楽だと思います。
それではなぜ着脱式があるのか?時々自分が気に入った硬さのキーパーをお持ちの方がいらっしゃいます。またネット通販ではキーパーを変形することができるものも販売しています。内側に曲げるとか、外側に曲げることはすくないとしても曲げられるわけです。
どちらがいいか?というと埋込式の場合は出し入れする手間を省けるのと無くなることがない、デメリットがあるとしたら、長年着用していると、クリーニング屋さんのプレスがきつければ、このキーパーの当たりが出てきます。一番いいのは着脱式にして、クリーニングに出す前に抜いて、クリーニングから返ってきたら入れるというのがベストだと思いますが。
入れ忘れなどをすると最初の写真のようになります。
何故衿が反り返るかと申しますと、ほとんどの場合は、衿は表側を中心にプレスをかけます。あまり裏側をかけるということはないのではないかと思います。となりますと表側ばかりが縮んて、作った当初は表側も裏側も同じ面積であったとしても、プレスをかけていくと衿羽根の表側が縮んでいきますので、当然はねてしまいます。これを抑える為にもキーパーが必要なわけです。
しっかりとキーパーを入れて収まりのいい衿で、そしてオシャレなネクタイを締めてもらいたいですね。例えばこんなネクタイ。
落ち着いた色合いのプリントのネクタイです。一見シックなネクタイに見えますが。実は・・・
スクーターが並んでいるちょっとお茶目な柄なんです。大人の男性のちょっと粋なネクタイ。しっかりとしたシャツの衿の中に締めてもらいたいですね。
スクーター柄のプリントタイ イタリア老舗ネクタイメーカーALBENIアルベニ社製 ¥ 15,400(税込)です。
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