ふくい桜マラソン感想記2

言い訳しても誰も興味はないと思いますが、これは言い訳ではなく、なぜ失敗したかを自分なりに書いてみて、また逆に駄目だった理由を指摘してもらいたくって書きます。

朝は氏神様にお参りに。6時は過ぎてたと思うのですが開いてませんでした。

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そして駅へ車で。車で行くので終わった後のビールが飲めないのが残念。月曜日から一週間の禁酒と一週間のカフェイン抜き。辛かった。でもやれることはやっておこうと。

駅に行くとこの人が。

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メガネ大きすぎないか?早稲田大学出身。意外と高学歴。チームメンバーでもありますが、チームメンバーでこの人のことを知っている人はごくわずか。練習は来ないし、飲み会にも来ない。練習もほとんどしないのに何故かフルマラソンだけエントリーし、なんとなく完走してしまう男。

いやな奴とあってしまったと思い。そう言えばここでレース前に一度会ったことがあると思って調べました。

2015年富山マラソンの時でした。

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縁起が悪いと思いましたが、この年の富山マラソンは3時間22分でゴール出来ているのでそんなに悪くはない。

今回のふくい桜マラソン、数え直したら35回目のフルマラソンでした。

結果から先に言いますと26キロ地点でリタイアを申し出て結局はDNF(Did not finish.)でした。

今から書くことは年齢的なこともありますし、若ければそんなこともないかも知れません。同じ状況でもちゃんと走れる人は走れる、走れない人は走れないだけなので。

前にもブログに書きましたが、昨年の東京マラソンのペーサーを終えて4ヶ月のノーラン。金沢マラソンペースランナーも30キロ地点で離脱。これは5分15秒のペースが維持できなくなり足は大丈夫でしたが途中で離脱しました。その後神戸マラソンは3時間36分で何とかゴール、その後動けなくなり寝かされたら低体温症に。

そして1月末の大阪ハーフマラソン。1時間38分というここ10年で一番遅いタイムでのゴール。

そして迎えたふくい桜マラソン。

一昨日も書きましたが、スピードトレーニング、そして32キロ走、そして16000のペース走、20キロのロングジョグ。そこから休息に入り月間200キロは達成。

200キロでサブ3.5できるか?いや昔は出来てた。

ぎっくり腰の後に花粉症、花粉症かと思ったら咳も出て喘息っぽい。そして昨日から鼻水も固まってきて風邪だったということが判明。いや最初は花粉症というか何かに反応していたのだと思います。そこから風邪に移行したのだと思います。私は熱がほぼほぼ出ない人間なので分かりませんでした。

やることはやってきた。4分40秒で16000も走って、4分50秒~4分55秒の間で走れれば余裕度もあると判断しました。

日曜日まで晩酌をしましたが、月曜日からアルコール抜き、そしてカフェイン抜き。できることは全てやろうと思って臨みました。何としてもサブ3.5に返り咲く為に。

7時過ぎに福井駅に着き、その後チームメンバーで記念撮影。路上で着替えてそして荷物預けに移動。その時にチームメンバーに撮ってもらった写真がこちら。

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撮ってくれたのはこの人。

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なかなかサブ3.5できない男。

この時の私のウエアが失敗の元になったのか?

先ずは色がチグハグですが、ふくらはぎにはゲーターをしています。実は失敗をしてしまいました。水曜日に6000走って仕上げたつもりで、そこからはノーランで風呂だけ入るためにジムに通ってました。疲労抜きに努めるつもりでゆっくりお風呂に入り、交代浴もしていました。ところが前日にいつもの通りにサウナに入ったのです。

通常は汗が出るまでそこそこ時間がかかるのですが、今回は5分でかなりの汗、そして水風呂。もう一回入ろうと思って入って2分くらいに「しまった!」と思ったわけです。

サウナなんかに入ったら身体の中の水分抜けちゃうじゃないか?慌てて出ました。そして水風呂へ。以前はよく足が攣ってたのでレース前にコントレックスでウオーターローディングまでしてたのに。何故身体の水分が抜けるようなことをしてしまったのか?

で、やっちゃました。朝起きた時に伸びをしたら、左足のふくらはぎ思いっきり攣ってしまいました。スグに伸ばしたのですが痛みが残ってしまい起きてから一応オムロンで電気を当てることに。

それでゲーターをする予定ではなかったのですが念の為にゲーターを装着しました。

着替えている時に、チームメンバーとアームウォーマー付ける?という話になり、いやあ今日は暑くなるはずだしこのまま行くわ。と話してたのですが。これがいけなかったのか?彼は装着していました。

スタート直前に知り合いのランナーにあって談笑。その時は寒くないね。って話してはいたのですが。

スタート前になってセレモニー。ゲストランナーのTKD PROJECTさんやキャッスルひとみさん。そして何故か馳石川県知事。なぜここにいるのか?って思いましたが。

今日は確実にサブ3.5狙いで、ペースは4分50秒から4分55秒の間。決して4分50秒より速く走らないのが目標。このペースで我慢してラスト余力があったら上げるという狙い。

過去34回のマラソンでラスト余力があって上げられたのは1度だけですが(笑)でも4分50秒ペースならばいけるだろうと思っていたのです。

号砲がなりスタート。スタート直後に線路があるから気をつけるようにと知り合いのランナーに教えてもらったのですが、どこに線路があったかも分からずに走り出しました。

確かネットとグロスの差は12秒程度だったと思います。最初の1キロの入りが5分16秒。序盤の込み具合から言ってこんなものでしょう。2キロと3キロは予定通りに丁度4分50秒。予定通りです。

数キロ走って思い出しました。は?せっかくカフェイン抜きしたのにカフェインをスタート前に入れるのを忘れてた。

今回ジェルを4つ持って走ったのですが、いつもだったら前半はカフェイン抜きのジェル。後半にカフェイン入りのジェルをとるのですが、ジェルを購入しにSTEPさんに行った時に店長にカフェインってスタート前にとる?と聞いたらとるとのこと。スタート前にとるのに前半はカフェイン抜きにするのはなぜ?と聞くと尿意じゃないですかね?との回答だったので、最初にとるのであれば、その後も全部カフェイン入りでいいんじゃない?という話になり4つ全てカフェイン入りにしました。

通常だと10キロ辺りで最初のジェルを入れるのですが、カフェインが効き始めるまで時間がかかると考え7キロ時点で最初のジェルを投入。さて効くのか?

10キロ辺りだと思いますが、チームメンバーが応援。沿道にいてスグその脇を通ったので直ぐに分かりました。そしてアミノバイタルを渡してくれたのです。さっきジェルとったしな・・・と思いながら、あと3つ。早めにこれも頂いておこうと思って口に入れました。

順調に4分50秒台前半を刻みます。道が狭いところがところどころにあり前半は走りにくかったのですが、ペースがハマる人がいてその人の背中をずっと見てできるだけ何も考えずに走りました。ある時すっと私が前に出てしまったのでその人を見失ってしまったのが残念。

10数キロを過ぎるとなんだか大きな足音が聞こえてきます。サブ3.5のペースランナーです。

自分がペースランナーをやる時はそうなのですが、とても元気が良い。いや元気過ぎる。沿道にも声をかけてますし、ランナーにも次は右です左ですと声をかけています。

神戸マラソンでペースランナーについていって失敗しているので、ペーサーの前をずっと走るか?それともペーサーの後方で距離を起きながらずっとついていくか考えます。

でもずっと前を走るのも追っかけられているみたいで気持ちが悪い。

徐々に迫ってきてペーサーに抜かれますが、私の時計は4分50秒前半。恐らくはペーサーはある程度余裕持って走っているか、後半落とすように走っているのか4分50秒ジャストくらいで走っているのではないかと思いました。

抜かれても同じペースで走り、基本的には5分で走っていって後半ちょとだけ上げれば3時間30分は切れるはず。1キロ5分で考えていって20キロ地点で99分台だったのとハーフのタイムを見て倍しても3時間30分にはならない。このままこのままと足を進めます。

そして24キロ地点くらいだと思います。九頭竜川の土手に上がる所のラップ。ここで5分4秒に落ちます。土手に上がる箇所だったので少し落としてもまあ問題ない。

ただここからなんです。ここまでも少し風が吹いたりすると寒いな・・・と思っていたのですが、土手に上がった瞬間に風が冷たくなり、25キロのラップが5分17秒。ここは平地なのでいきなりラップが20秒以上落ちた感じになります。何となく力が入らない。身体が動かなくなっていくような感じ。

その後も全然身体が動かなく力が入らない状況が続き、26キロのラップは5分47秒まで急激に落ちます。

その落ち方が所謂30キロ過ぎてからのラップの落ち方ではなく、後から考えると寒さから急に身体が動かなくなってきた感じ。

土手の先には救護のテントが見えました。土手を上がって左に折れてそこから橋を渡って向こう岸に行くようなコース。

そしてその橋に続く道にバスが数台止まっています。

救護のテントの前を通ってふと覗くと一人が座っていました。

このまま走り続けるのか?でもこのラップの急な落ち方は更にラップを落として歩いてしまう可能性もある。

実際に4分50秒であれば私のペースにしたら遅い方。神戸では怪我明けでも4分40秒で走れてますし、何よりも心拍数が150台前半とか140台になることもあり、心拍数にも余裕はある。これだけ余裕を持って走っていたのに急に力が入らなくなったのは低体温症か?

そう思い、このままだと恐らくは身体が冷え切ってしまい、そして走れなくなって歩きが入ってしまうと更に低体温になる可能性も高い。

そう判断して救護のテントに入ってどうします?と聞かれて「棄権します」と言ってしまいました。

今までも走れなくなって後半歩いたことはありますし、今回は歩いてはいないものの力が入らない。仮に歩けたとしても残り16キロ行く自信はありませんでした。残り10キロを切っていればまた判断は違ったかも知れませんが。

救護の人にゼッケンと名前、そして緊急連絡先を聞かれて、大きなポリエステルのブランケットを頂き身体を包みました。

暖かい。

救護のテントの横にキャンピングカーがあり、暫くキャンピングカーで待機して下さいと言われキャンピングカーに入ると先に二人のランナー。一人は恐らくは30代くらい。そしてもう一人は50代くらい。そして先に救護に入っていた男性が私の後から入ってきました。

彼も私と同じオレンジのヴェイパーを履いていたのと着ているウエアから判断してそこそこ速いランナーだと思いました。

先に入っていた50代くらいの男性を話をすると秋田から来たらしく、交通手段は?と聞くと車できたとのこと。何時間かかったか?と尋ねると9時間かけて小松のホテルまで来て、朝小松から福井まで来たそうです。秋田から車で来て棄権するとは思わなかったと仰ってましたが、股関節を痛めているらしくMRIをとると疲労骨折の痕があったとのこと。医者からも無理をしないようにと言われて走ったけど流石に無理だったとのことでした。

その人にバスの話を聞くと12時には出発するみたいですよ。と聞いたらしく。8時半スタートで2時間10分走ったので恐らくはキャンピングカーに入ったのは10時50分くらい。

1時間10分待てば帰れるか・・・ソースカツ丼食べられるかな?と思いながらいたところ、後から入ってきた人は12時半って言ってましたよ。とのこと。12時半となるとサブフォーランナーと一緒。まあチームメンバーでもそれくらいで走ってくるランナーもいるだろうから合流できるかな?と思いながら待機していると。

後から入ってきた二人のうちの一人は女性で、レース直前にインフルエンザになり家族からは出走を止められていたとのこと、スマホを持っていて止めたことを家族に連絡をするとホッとされたと言ってました。

私も退屈だったのでスマホ持って走ればよかったと彼女に言うと、どこか連絡されます?スマホ貸しましょうか?と親切に言われ、いや大丈夫です連絡するところはありませんから。ただ止めたのでラップ出てこなかったら行方不明とでも言われているのではないかとそれを確認したいだけだったので。と伝えました。

もう一人の男性は出身が秋田らしく秋田から来られた人と盛り上がっていました。

係の人がバスの方に移動して下さいとキャンピングカーに入ってきて言われ、もう一度外に出てシューズを履くと身体が温まってきたのでまた走れるのではないか?まだチップはシューズに付けたままだし。と思ったのですがブランケットをとった瞬間「さむっ!」これは無理だと判断して橋に上る坂を選手が走る横をブランケットに包まって歩き始めました。

バスの前で改めて名前とゼッケン番号を確認されて、そこで初めてチップを外すように言われて自分で外して渡しました。

6人でバスの中に移動し12時半になるのを待ちます。暫くすると少しずつ棄権したランナーが入ってきて徐々に席が埋まります。

係の人と運転手が何か話しているのを聞きましたが、1時40分という言葉が聞こえてきました。もしかすると1時40分までバスは出ない?

そこから棄権した人が次から次にバスに入ってきます。当然キャンピングカーに乗っていた6人はバラバラの席に。タイムが遅い人もバスの中に入ってきますが、そういう人は皆さんウエアは重装備なので寒くなさそう。

そして車の窓から土手を走る長いランナーの列を見続けます。本当に沢山のランナーが綺麗な色をした蟻のように土手を埋め尽くしているのです。

たまに風船を付けたランナーの集団が見え、何時間のペースランナーだろうと考えながらただただ見続けます。

土手の坂を上り切った所には関門の時間が書いた看板が立っています。関門の時間は12:54。ここまではバスは絶対に出ないものと判断しました。

関門時間に迫ってくると最終のペースランナーの風船が見えました。もうここまで来るとほとんどのランナーが歩いています。

それを見て歩いてでも完走出来ただろうしな・・・でもランシャツ一枚で歩くとなると本当に低体温症になるかも知れない。いやあの時点で低体温症になっていたのでペースが落ちたのだからやはり無理だったのだろうと自分で自分を納得させます。

最終のペースランナーが関門付近まで到着したのが関門閉鎖の2分ほど前だと思います。

一人のペースランナーが関門から坂を降りて歩いているランナーを迎えに行っているわけです。ちょっと感動しました。最終のランナーの後ろに警察車両等が5~6台連なってゆっくりと走ってきます。

その車両が関門を通過してもバスは停車したまま。

一度途中で棄権しバスに乗ったランナーに聞いたことがあります。バスの中は皆うなだれて無言だと。

ほぼ満席になったバスの中2時間以上、誰も一言も喋らずにじっとしています。寝ているランナーもいました。私も眠ろうかと思いましたが、全く眠気がおこってきません。

1時40分と聞いていましたが、1時35分くらいになってようやくバスが走り始めました。

ようやく帰れる。

バスを降りると渡される予定だったバナナやお菓子等をリタイアした人が通る導線にテントが張ってありそこで渡されました。手荷物を受取に預けた場所に戻るとその向こうにフィニッシャーズタオルを肩にかけたランナーが多く見えます。この時間でもゴールをしているランナーがいます。

悔しい。

そしてフィニッシャーズタオルをかけたランナーの流れと同じ流れで紺色のブランケットを肩からかけた私が荷物を受け取りに。

ボランティアの方々からお帰りなさい。お疲れ様でした。と声を掛けられます。26キロしか走ってないのであまり疲れてません。今からまだ走れるくらい。

路上で着替えてスマホを取り出すと、心配したメンバーからメールが入ってました。

大丈夫?

本当に大丈夫か?

迎えにいこか?

などと。

棄権したことを伝えます。

またメンバーのグループの中に今どうしているか?と聞くと既に帰りの新幹線に乗っているとのこと。

1時間後の新幹線を予約し、お土産の羽二重餅を買って、そして何か食べなくちゃっと思ってお店を覗きますがどこもいっぱい。鯖の棒寿司が売ってたので、鯖といえば福井の名産それを買って路上で食べようかとも思いましたが、売り子さんが「鯖の棒寿司いかがですか?羽田空港でも人気の商品です」って言っててどこでも売っている商品か?と思って止めました。ここでしか売ってませんって言って売ればいいのに・・・

仕方なく駅の構内のパン屋さんでパンとコーヒーを買ってその場で頂きました。

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福井と刻印されたアンパンに。半熟玉子が入ったカレーパン。この後カレーパンを食べた瞬間に半熟卵が中から落ちてパンツの上にシミが・・・くっそ~

駅の新幹線の券売機には長蛇の列が。見た所4台しか券売機がない。私はスマホから予約をしスマホで改札通れるので待たなくても問題ありませんでした。

程なくして金沢到着。そして昨日のブログを書き。

そしてチームメンバーと打ち上げ兼、送別会。33名も集まってくれました。

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今回の教訓。もしペースを抑えて入るのであれば心拍数もそんなに上がらないので季節によっては冷える場合もあるので、ある程度のウエアを着用すべき、暑ければ脱げるけど寒くても着れない。

実はふくい桜マラソンのメーリングリストが流れてきて返信をした所、私のメアドが何千人にも漏れるということがありまして、ふくい桜マラソンからお詫びに来年の大会は招待して頂くことになっています。

来年は間違いなく権利もありますので、絶対にリベンジします。来春は東京マラソンそしてふくい桜マラソンと連チャンになりそうです。夏場しっかりと走り込みます。

次は5月26日黒部名水マラソンの10キロを走ります。

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