シャツの未来--ビジネスシーンにおける服装の変化に思うこと

昨日もお伝えしましたが、明日と明後日は連休をいただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、昔話をすると年寄り扱いされがちですが、ファッションは時代の流れに乗ることが必要です。しかし、あえて言わせていただきます。

クールビズが始まる前、ネクタイをお探しに来られたお客様の中には、「公務員だから」「金融系に勤めているから」といった理由で、派手なデザインを避ける方がいらっしゃいました。

最近では職業に関係なく、むしろネクタイをしなくても良いという風潮が広がっています。

それでも、私の感覚では、作業をされる方以外の夏の服装は、百歩譲っても、半袖のボタンダウンシャツやポロシャツが望ましいと感じます。私も、人に会う時は必ず襟のある服を選んでいます。

今日、金融機関の方とお会いした際、だぼっとしたTシャツを着ていたのが少し驚きでした。ビジネスの場でTシャツとは、日本もそのうち、服屋がTシャツと短パンを売る店だけになるのではないかと思った次第です。

昔は「服の乱れは心の乱れ」とも言われましたが、今の時代にそれが通じるかは分かりません。ただ、ビジネス上でも最低限、襟の付いた服を着てほしいと感じるシャツ屋でございます。

あるお客様から「半袖シャツを作るべきか?」とご相談を受けました。半袖シャツはパンツに合わせる場面や、ビジネス上で適した場面があるなら良いと思います。ただし、上着を着用する方には半袖シャツはお勧めしません。袖の汗が上着の裏地についたり、シャツの袖は服の袖を守る為のものでもあります。その為にシャツの袖がジャケットから少し出るのが理想とされ、半袖ではその役割が果たせないからです。

また時折、「半袖シャツは長袖より安いのか?」と聞かれますが、実際のところ、生地の量は20センチ程度しか違いません。カフスも端で裁断するため、コストに大きな影響はありません。

現代のTPOが崩れかけている今、せめてビジネスシーンでは襟付きの服を着ていただきたいと願っています。

さて、本日の生地のご紹介です。

今夏物の生地は終わりに近づいていますので、これから秋に向けて、またはオールシーズンで使えるシャツ生地を紹介します。

意外と少ない一色のチェック柄。タッターソールのような二色使いが多い中、こちらはシンプルな黒の小格子です。

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NO-9595577 ブラックの小格子 イタリア・トーマスメイソン社製生地 綿100% お仕立て上がり¥24,200-(税込)です。

秋口にご着用頂く為にそろそろご用意を頂ければと思います。


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