金沢マラソン5時間30分ペースランナー完走記

金沢マラソン当日5時起床。

別に興奮しているわけでも緊張しているわけでもありませんでしたが、なんだか1時間おきくらいに目が覚めて、スマホのアラームで起床。

8時半スタートですので、3時間前には朝食をと思い、起きてすぐにうどんを作って用意開始。

6時20分までには金港堂に入るとチームメンバーに約束していたので、前日用意していたウェアを慌てて着て車に乗り込みました。

店を開けようとすると、タクシーから降りてきたランナー3名。「金港堂ってこんな街中にあったんやね」と。

金港堂なので、金沢港のことだと思い海辺近くにあると思っていたみたいです。

実は「横浜」が金港堂の由来で「金港堂の歴史」こちらに記載してありますので、お時間のある時にご覧になっていただければ。

女性のシャツもオーダーしていますので、機会があればご来店をお待ち申し上げております。

ほどなくチームメンバーも集まって記念撮影をしました。

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ちょっと逆光。そして7時にペースランナー受付があり、ゼッケンを付けて風船をキャップに付けて準備完了。

そこにいたチームメンバーに声をかけてまたまた撮影。

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会場に行き、またまた撮影。

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スタートまでには時間があったので、その場でペースランナーが集まって談笑しているとペースランナーは台湾のランナーにモテる。

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何故か写真を一緒に撮ってくれるという依頼が多く、何回も一緒に撮影させて頂きました。

そして時間となったのでゲートイン。

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STEPの店長も応援に来ているのですが、なぜ走らないのか?と聞くと「落選」したんですよ。とのこと。残念。

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第1ウエーブのランナーを見送って、15分後に我々の第2ウエーブのスタート。

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急遽来られることになったという「浜辺美波」さん。写真や動画撮影はやめて下さい。と言われても撮るよね・・・

私はキャップに付けてあったモーションカメラでの撮影。

浜辺美波効果?のおかげで、立ち止まったりスピードを緩めるランナーが多く、金沢マラソン課からもらったラップ表にある、ネットとグロスの差4分30秒が実際には8分17秒もかかってしまい、さてこの差をどのように埋めていくか?と同じペースランナーのメンバーと相談しながら走りました。

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石川門の上からチームメンバーが撮影してくれました。

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1万5千人のランナー。上から見るとどれだけのランナーが走っているか分かると思います。

鼓門を正面に見ながら走り、折り返したところで私のキャップに付けていたモーションカメラが急に止まってしまい、バッテリーなどを入り切りしても動かない。バッテリーは最大に充電してきたはずなのに。どうしようもないので撮影を諦めて金港堂の前で外したカメラを預けました。

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動画が撮れなくて残念(動画の撮影は金沢市に許可をもらっています)

さて、設定は1キロ7分34秒だったのですがこのペースでいくと間に合わないので、上り坂はそこそこに下り坂は自然にスピードが上がるような感じでなんとか帳尻を合わせていきます。エイドがある区間は15キロ以降50秒の余裕も設定としてあるので、エイドも慌てずにゆっくりととっていくようにしました。

また今年は暑い。犀川大橋を渡った辺りから日差しが強く既に汗をかき始めてランナーに「給水は確実にとるように」と声を掛けます。

寺町を右に曲がり円光寺方面へ、ここからは道幅は狭くなりますが、沿道には多くの応援が。ゆるい下り坂になるので少しペースアップしてラップを稼ぎます。ランナーからもペースに質問がきますが、グロスとネットの差が大きかったのとある程度序盤で稼ぐが後半落とすから慌てずについてきてと伝えます。

最初の難関山側環状道路の長い上り坂、「歩幅は小さく腕を降ってピッチで上って!」と声を掛けます。スマホを取り出して気になっているランナーの現在位置を確かめようとすると、ランナーからドジャース勝ってますかね?と聞かれて、そのままスマホでヤフーを検索「4対1」で勝ってますよ。と返事をすると拍手がおこります。

「野球のことよりもレースに集中しましょうね」と言うと笑いが。その後もフリーマンが2試合連続のホームランを打ったという情報がスマートウォッチに入ってきたので、それを伝えるとまた拍手と歓声が。

山側環状の上でチームメンバーが写真を撮ってくれました。

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上り坂を登りきり、山側環状を走りトンネルを通ってそして下りへ。

トンネルの向こうには芝寿しが置いてあるエイドが。私も芝寿を頂いて即食べました。何しろ5時間半の長丁場。ジェルは二つ持ってきたもののエネルギー切れが怖い。食べられるものは全て食べる作戦。

最初にも書きましたが兎に角ペースが難しいのです、日頃ゆっくりジョグでも6分半くらいで走るのが7分30秒前後なので、意識しないと直ぐに速くなる。ただ最初のロスは大きい。前半多少速くなったとしてもランナーはまだ元気なのでさほど影響(クレームが入ったりすること)もないであろうと判断し走りますが、ペースランナーお互いが「ペース上がっているよ」とか確認をしながら走り続け、ほぼ15~20キロ手前くらいまでで設定の時間に戻したはずです。(ちょっと記憶が曖昧ですが)

杜の里から再度石川門の方に戻ってきた時に「スタート地点に戻ってきましたよ!でもここからが長い」というとランナーに「それは言わないで」と言われました(笑)

東山の和菓子エイドではふくさを頂きお茶を飲んでリスタート。

そして最難関の海側環状道路へ。おおよそ25キロ地点。

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マップで見ると上の方に横に伸びる長い道があるじゃないですか?ここが厄介。

ペースが定まらないしそして長い。ランナーはここで苦しめられたと思います。

ここを終えてからJAのエイドでまたゼリーなどを口にしてそしてカレーエイドに向かいます。

この時点で私の方は左膝をかばって走るのと、膝のサポーターで固定しているので膝の動きも悪くあちこち痛くなってきます。一番失敗したのが遅く走るのだからということで、扁平足なのにアーチサポートのインソールや、レースの時には必ずする足のアーチを上げるテーピングをしてきませんでした。

その為に左足のアーチが下がってかなりきつい感じに。一緒に走っているペースランナーからも大丈夫?と心配されます。

「どんな風に走ってる?」と聞くと。

「なんか引きずっているみたい」とのこと。

後から考えると膝も勿論ありますが、やはりアーチが下がったことが原因かと思います。

川の土手に上がる身近な坂。ここも厄介な箇所でちょっとの上り坂がランナーを苦しめます。

坂を上って左折。するとおにぎりの着ぐるみを頭に被った若い女性ランナーが横に。どうしてそんな会話になったか覚えていませんが、私がカレーエイドがもう少しするとあると伝えると。「そこまで頑張るわ。私はエイドで休み過ぎるからタイムが・・・」というようなことを言われたと思います。

暫く並走してどこから来たのかを聞くと「神戸」かららしい「兵庫県」だったかな?彼女が「おっちゃんここで走ってや」と自分の横を示します。少し離れると「おっちゃんここやで」と。

もう少し頑張ればカレーエイドに近づくことと伝えると「そこまでは私と一緒に走ってや」とおにぎり頭の女性が私に伝えます。カレーエイドまで一緒に走りましたわ。

カレーエイドが近づくと私に「じゃあね」と言ったかどうか覚えてませんが、そこからは並走することなく。その後姿を見ることは無し。

私もカレーを頂き、そして最後の難所の陸橋を渡りそして駅西の50メートル道路まで。

しかし長い。3時間走ってもまだ2時間半ありますからね。兎に角距離よりも時間的に長い。

今回5時間半のペースランナーを務めましたが勝手な想像で、この辺りだったら歩いているランナーを拾っていくような状況だと思っていましたが、20名以上がペースランナーの後ろをついてきてくれています。

バイパスを超える頃になると中央分離帯の辺りで足を伸ばすランナーも見かけます。同じウエアを着た4~5人のグループの一人が足を攣ったみたいだったので、そこに駆け寄りこの時の為に用意したエアサロンパスを痛むところにかけてあげます。一人が走れなくなってそれを見守る友人たち。彼が走り出せれば皆またリスタートできるはず。

もう距離はそんなにないので、頑張って走りましょうと声をかえて先に行ったペースランナーを追いかけます。

所々に足が攣ったランナーがいたので、エアサロンパスをかけてそしてまたペースランナーに追いつくを繰り返しました。

スピードを上げたり下げたりすることによって、身体を大きく動かすようになりストレッチ効果があったのか逆に走りやすくなりました。


県庁を左折した辺りで同じペースランナーのチームメンバーと相談をし、残り数キロできるだけランナーを時間内にたどり着けたいと思い、タイム的にも少し余裕があったので私ともう一人が後ろに、そして先に二人がいってもらい。間にランナーを挟んで走るようにしました。

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前に二人。そして。

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後ろに二人。

後ろから「前の風船と私の間にいてください、時間は大丈夫だから」とランナーに声をかえて走ります。

残り3キロ行くか行かないかの所でペースランナーの一人が歩道に上がって手を上げています。どうも熱中症気味になり残りわずかですが離脱を決めたみたい。ここまでランナーを導いてくれて有難うご苦労さま。昨年私も30キロ地点で離脱したことがあり止めるのがどれだけ辛いかがよく分かります。お疲れ様。

そこでキャップに取り付けた風船が萎んでしまったペースランナーが前に一人、そして後ろに二人となったので、私が前に追いつき前で二人、後ろに一人の体制で走り始めます。

残り2キロの立て看が見えて、タイムを計算するとキロ8分弱でも5時間半に間に合うことが分かったのでその情報を後ろのランナーに伝えます。行ける人は行って!と1秒でもタイムを縮めてほしいとランナーに声掛けをし走ります。

残り1キロ。最後の小さめのアップダウンを超えてあと左に曲がれば直線でゴール。金沢マラソンの素晴らしところは距離表示がしっかりしている。残りの距離の表示が多い。確か残り4キロくらいから表示があります。

そして残り200メートルくらいの立て看の所で2分以上余裕があったと思います。そこで立ち止まって後ろを向きまだ間に合うことをランナーに伝えて最後のダッシュ。ゴールを目指すように鼓舞します。

そして私もゴールを目指して走り出すと20代前半くらいだと思うのですが、女性がべそかきながら走っているのです。何が起こったのか分からず「大丈夫?」と声をかけましたが黙って泣きながら走っているのです。ラスト200メートルを切って泣きながら走る。恐らくは勝手な想像ですが完走が目の前に迫って感極まって涙が出てきたのかと思いました。本当に頬を伝うような涙でそれを手で拭って走っているのです。

私感動してもらい泣きしながら(ブログ書いてても泣きたくなりますが)自分のゴールを目指します。最後のホームストレート。市長、八木かなえさん、福士加代子さん、野口みずきさんとハイタッチをして、既にトラックに入り待機してたチームメンバーと合流してゲートのタイムを見て慌ててゴール。5秒ほど過ぎてしまいましたが、良い仕事ができたのではないかと思っています。

ゴールしてから任務完了のメンバーと一緒に写真をスタッフの方に撮ってもらいました。

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ゴール後にいつもアドバイスを頂くチーム島元の島元先生とツーショット。たまたまお会いしましたが、そう言えば東山の手前で「5時間半のペースランナー!彼らについていったら大丈夫!」ってプレッシャーかけられていました。

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島元先生と二人で写真を撮ったこともなく記念になりました。

私も熱中症気味で。

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ゴール後知り合いのランナーから。ビッグサイズありますよ。と言われて思わず頂きました。我慢できなかった。


そして夜は打ち上げ!焼き肉をお腹いっぱい。ライスも追加。レモン酎ハイを何杯飲んだかそれこそ記憶にありません。最後は皆で写真を撮って。

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長い一日が終わりました。

今朝はやはりブレーキをかけて走っていたのか右前ももが筋肉痛なのとちょと腰が重い。そして身体の芯が疲れている気がします。今日は休んでまたリスタートします。

参加された皆さんお疲れ様でした。来週の富山マラソン走られる方頑張って下さい!

最後に何度やってもペースランナーは難しい。決まったペースで走るのは当たり前のことですが、声をどこでどのようにかけたらいいか?ペースランナーについてきているランナーに声をかけるのは元気にもなってついていこうと思う。ただそのペースについていけなくなったランナー。また後半スピードを維持できなくなって落ちてきたランナー。この方々はむしろ余計な言葉はかけない方がいいかも知れない。

全ての人に満足してもらえるようなペースランナーになることは難しいと思いますが、声掛けは本当に難しいです。私は序盤は情報だけ、残り5キロくらいから頑張ってもらうような声かけがいいのではないかと思います。

今回も序盤に追いつかれて、「あっ5時間半来た!」というランナーがいっぱいいました。その時は「大丈夫大丈夫」と声をかけて走りました。どんなペースランナーが最高のペースランナーなのでしょうか?

マニュアルがあればいいのだけど。


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